本文へスキップ
法人融資ナビ2026年最新版
Guide

新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 第1回|申請日程と資金計画

執筆: 法人融資ナビ編集部 / 公開: 2026-05-22 / 更新: 2026-07-25

「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」の第1回公募要領は2026年6月29日に公開されました。申請受付は8月31日、締切は9月30日18時です。

3つの申請枠から自社の事業に合う枠を選ぶだけでなく、GビズIDプライム、一般事業主行動計画、決算書類、必要に応じた金融機関確認書を締切前にそろえる必要があります。申請準備と採択後の立替資金を一つの工程として整理します。

要点

この記事で先に確認すること

01
第1回公募スケジュール
公募開始2026年6月29日、申請受付8月31日、締切9月30日18:00、採択発表12月頃予定
出典: 中小企業基盤整備機構「第1回 公募スケジュール」 https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/schedule
02
3つの申請枠
革新的新製品・サービス枠、新事業進出枠、グローバル枠
出典: 中小企業基盤整備機構「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」 https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/
03
共通の事業計画要件
補助事業終了後3〜5年で付加価値額年平均+4.0%以上、1人当たり給与支給総額年平均+3.5%以上、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上
出典: 中小企業基盤整備機構「第1回 公募要領」 https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/assets/documents/shinmono_application_guidelines_01.pdf
04
申請前に必要な準備
GビズIDプライムと一般事業主行動計画の策定・公表。公募要領ではそれぞれ発行・公表に時間を要すると注意
出典: 中小企業基盤整備機構「第1回 公募要領」 https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/assets/documents/shinmono_application_guidelines_01.pdf
05
発注と補助金支払の順序
交付決定前の契約・発注等は補助対象外。実績報告、額の確定、精算払請求を経て補助金交付
出典: 中小企業基盤整備機構「第1回 公募スケジュール」 https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/schedule
関連銀行商工中金政府系
詳細を見る →

SECTION 01

第1回公募の現在地:正式名称・3枠・申請期間

正式名称は「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」です。第1回公募は2026年6月29日に始まり、電子申請の受付開始が8月31日、締切が9月30日18時、採択発表は12月頃の予定です。申請枠は「革新的新製品・サービス枠」「新事業進出枠」「グローバル枠」の3つです。

公式サイトは、従来の中小企業新事業進出補助金、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金とは異なる補助金であると明記しています。過去制度の記事や申請様式をそのまま使わず、第1回公募要領と新事務局の様式で準備します。3枠の金額・対象事業の詳しい比較は3枠の違いと選び方で整理しています。

第1回公募の主要日程

工程日程実務上の確認
公募開始2026年6月29日この日以降の事業が新規性判定の基準になる枠あり
申請受付開始2026年8月31日電子申請のみ
申請締切2026年9月30日18:00締切時刻までに送信完了
採択発表2026年12月頃予定採択後に交付申請が必要
交付申請期限原則、採択発表から2か月以内採択は交付額の確定ではない

SECTION 02

締切前にそろえるもの:ID・行動計画・決算書類

申請は電子申請システムのみで受け付けられ、GビズIDプライムが必要です。第1回公募要領では、GビズIDプライムの発行に1週間程度を要すると案内しています。

また、次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画の策定・公表も必要で、公表手続きに1〜2週間程度を要するとされています。どちらも未完了を理由とした締切延長はありません。

必須添付書類は、法人の場合は直近3期分の決算書、申請時点の労働者名簿、確定申告書別表一と法人事業概況説明書などです。3期分を提出できない場合の扱いも公募要領に定められています。

資金提供を受けて事業を実施する場合は、資金提供元による事業計画の確認を受けた「金融機関による確認書」も必要です。書類の入手日から逆算し、申請画面の入力開始前に不足を洗い出します

申請代行ではなく、自社の事業計画として作成する

公募要領は、外部支援者の助言を受けること自体は認めつつ、事業計画は申請者自身が作成し、実行と成果目標に責任を持つよう求めています。事業計画には、市場規模と成長性、顧客ニーズ、競合との差別化、実施体制、スケジュール、財務面の実現可能性を定量・定性の両面で示します。外部支援者へ丸投げした文章ではなく、自社が根拠資料を説明できる状態にします。

SECTION 03

共通要件を先に試算する:付加価値・給与・最低賃金

3つの枠はいずれも、補助事業終了後3〜5年の事業計画を作り、付加価値額を年平均4.0%以上増加させる必要があります。加えて、1人当たり給与支給総額を年平均3.5%以上増加させ、事業場内最低賃金を毎年、地域別最低賃金より30円以上高い水準にすることが基本要件です。給与や最低賃金の目標未達では、条件に応じて補助金の一部または全額返還が生じる場合があります。

売上だけを伸ばす計画では足りません。営業利益、人件費、減価償却費から計算する付加価値額、対象従業員の給与支給総額、最低賃金の3表を作り、設備導入後の損益計画と整合させます。賃上げ特例を使う場合は、通常要件より高い給与・最低賃金目標が課されるため、上限額だけでなく返還リスクまで比較します

第1回公募の基本要件

要件目標確認資料の例
付加価値額事業計画期間で年平均+4.0%以上損益計画、人件費、減価償却費
1人当たり給与支給総額年平均+3.5%以上給与支給計画、従業員数計画
事業場内最低賃金地域別最低賃金+30円以上賃金台帳、最低賃金の改定見込み
計画期間補助事業終了後3〜5年事業化状況報告に耐える年次計画

SECTION 04

資金計画:交付決定前発注と精算払いを混同しない

第1回の公式スケジュールは、採択、交付申請、交付決定、補助事業の実施、実績報告、額の確定、精算払請求、補助金交付の順です。採択されても交付額が確定するわけではなく、交付決定前に製品購入や役務提供の契約・発注等をした経費は補助対象になりません。一方、交付決定後の補助事業期間には、設備代や工事費を先に支払い、補助金の交付まで資金をつなぐ必要があります。

資金繰り表は「自己負担分の長期資金」と「補助金入金までの立替資金」を分けて作ります。金融機関等から資金提供を受ける場合、公募要領は金融機関による確認書の提出を求めています。確認書の作成日数も見込み、見積書、投資効果、返済計画、不採択・減額時の代替案を添えて早めに相談します。

採択・交付額の減額に備えた代替案を持つ

公募要領は、採択後の交付申請で経費を精査し、申請額から減額または全額対象外になる場合があると明記しています。採択額をそのまま確定入金額として扱わず、対象外経費が出た場合の自己資金、投資規模の縮小、追加融資の可否を事前に決めておきます。補助金なしでは返済できない借入計画を避けることが重要です

SOURCES

この記事で参照した根拠

  1. 01

    第1回公募スケジュール

    出典: 中小企業基盤整備機構「第1回 公募スケジュール」 https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/schedule

  2. 02

    3つの申請枠

    出典: 中小企業基盤整備機構「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」 https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/

  3. 03

    共通の事業計画要件

    出典: 中小企業基盤整備機構「第1回 公募要領」 https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/assets/documents/shinmono_application_guidelines_01.pdf

  4. 04

    申請前に必要な準備

    出典: 中小企業基盤整備機構「第1回 公募要領」 https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/assets/documents/shinmono_application_guidelines_01.pdf

  5. 05

    発注と補助金支払の順序

    出典: 中小企業基盤整備機構「第1回 公募スケジュール」 https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/schedule

数値・制度は変更される場合があります。確認方法と訂正方針は 運営・編集方針をご覧ください。

FAQ

よくある質問

Q新事業進出・ものづくり補助金はいつから公募が始まりますか?
A

正式名称は「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」で、第1回公募は2026年6月29日に始まっています。申請受付は8月31日、締切は9月30日18時、採択発表は12月頃の予定です。申請は電子申請システムでのみ受け付けます。

Q申請前に時間がかかる準備は何ですか?
A

GビズIDプライムの取得と、一般事業主行動計画の策定・公表です。第1回公募要領では、GビズIDプライムは発行に1週間程度、一般事業主行動計画の公表は1〜2週間程度を要すると案内しています。手続きの遅れによる締切延長はないため、申請画面の受付開始を待たずに準備します。

Q補助上限額はいくらですか?
A

革新的新製品・サービス枠は従業員規模に応じ750万〜2,500万円、賃上げ特例で最大3,500万円です。新事業進出枠とグローバル枠は2,500万〜7,000万円、賃上げ特例で最大9,000万円です。補助下限、補助率、対象経費も枠ごとに違うため、上限額だけで枠を選ばないでください。

Q金融機関から借りる場合、申請時に何が必要ですか?
A

金融機関等から資金提供を受けて補助事業を実施する場合は、資金提供元が事業計画を確認した「金融機関による確認書」が必要です。自己資金だけで実施する場合は不要です。確認書の作成には金融機関側の確認時間がかかるため、締切直前ではなく資金繰り表と見積書ができた段階で依頼します。

Q補助金と銀行融資はどのように組み合わせればよいですか?
A

自己負担分を返済する長期資金と、補助金交付まで立て替える短期資金を分けて検討します。採択後も交付額が減額される可能性があるため、補助金の満額入金を前提にせず、減額時の自己資金や投資縮小案も金融機関へ示します。

Q採択後すぐに発注できますか?
A

採択後には交付申請と交付決定があります。交付決定前に補助事業に係る製品購入や役務提供の契約・発注等をした経費は補助対象になりません。採択通知と交付決定通知を混同せず、発注可能日を確認してから契約します。

Q外部コンサルタントに申請書作成を任せられますか?
A

助言を受けることはできますが、公募要領は申請者自身が事業計画を作成するよう求めています。作成自体を申請者以外が行った場合は、不採択や採択・交付決定の取消対象になり得ます。自社が市場性、差別化、数値計画を説明できる状態で申請します。

関連ページ

資金使途・業種・規模・地域から探す

関連記事

次に確認したい記事

新事業進出・ものづくり商業サービス補助金|3枠の違いと選び方

新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の「革新的新製品・サービス枠」「新事業進出枠」「グローバル枠」を、対象事業、補助率、従業員数別の上限、建物費、海外輸出の要件で公式公募要領から比較します。

省力化投資補助金2026年改定:補助上限・要件の変更点

中小企業省力化投資補助金は2026年3月19日にカタログ注文型が大幅改定。5人以下は上限200万円→500万円、6〜20人は500万円→750万円に増額。賃上げ要件は3.0%以上へ、収益納付撤廃、公募は2027年3月末まで延長されました。

熊本県の制度融資ガイド|中小企業者向け融資制度と申込手順

熊本県の中小企業者向け融資制度を解説。小規模事業者おうえん資金(限度額2,000万円)・創業者支援資金(3,500万円)・TSMC進出を受けた台湾関連ビジネス拡大支援資金(8,000万円)の対象と、熊本県信用保証協会・取扱金融機関との連携、申込手順を整理します。

経営者保証なし融資の上乗せ保証料補助|2027年3月までの活用タイミング

事業者選択型経営者保証非提供制度は保証料の上乗せで経営者保証を外せる仕組み。国の補助(時限措置)は申込時期で補助率が下がり、2026年3月末で0.10%補助は終了、2027年3月末申込までは0.05%補助が受けられる。コスト最小化の観点で活用法を整理する。