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秋田県の制度融資ガイド

中小企業融資制度のメニューと申込手順

執筆: 法人融資ナビ編集部 / 公開: 2026-06-07 / 更新: 2026-10-02

秋田県の中小企業融資制度は、県・取扱金融機関・秋田県信用保証協会が連携して県内中小企業に事業資金を供給する公的融資です。本記事では経営安定資金の各枠(通常枠・危機関連枠・事業再生枠など)と、創業・新事業を支える新事業展開資金(創業支援資金)の主なメニュー、対象者、申込手順を令和8年8月27日現在の公式情報で整理します。

要点

この記事で先に確認すること

01
制度の仕組み(三者連携)
秋田県の中小企業融資制度は、県・取扱金融機関・秋田県信用保証協会が連携する制度融資。中小企業者が金融機関を通じて申し込み、秋田県信用保証協会が保証を行うことで、融資を受けやすくする設計になっている(令和8年8月27日現在)
出典: 秋田県「秋田県の中小企業融資制度について」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/genre/14094
02
主な融資メニューと経営安定資金の各枠
経営安定資金には通常枠・危機関連枠・事業再生枠・協調支援型特別枠・経営力強化枠があり、ほかに新事業展開資金(創業支援資金・事業革新資金・事業承継資金・再生可能エネルギー関連)など目的別のメニューが用意されている
出典: 秋田県「融資制度一覧」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/genre/33654
03
新事業展開資金(創業支援資金)の条件
貸付限度額3,500万円、貸付期間10年以内(据置3年以内。対象者⑧は据置1年以内)、利率年1.95%(商工会議所等の創業塾等修了者・県外から移住後3年以内の者は1.75%)、保証料0.60%。担保は徴求せず、連帯保証人は原則として法人は代表者のみ
出典: 秋田県「新事業展開資金(創業支援資金)」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/575
04
申込の入口(商工会等の認定・推薦)と取扱金融機関
経営安定資金の通常枠は商工会又は商工会議所の認定書を添えて、創業支援資金は商工会・商工会議所の推薦を受けた上で、取扱金融機関に申し込む。一般資金や危機関連枠は取扱金融機関に直接申し込む。 取扱金融機関は県内所在の本・支店で、秋田銀行・北都銀行・秋田信用金庫・秋田県信用組合・商工組合中央金庫・3農業協同組合など19機関(県の案内の更新日は2025年1月1日。確認日2026年10月2日)
出典: 秋田県「経営安定資金(通常枠)」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/495/「新事業展開資金(創業支援資金)」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/575/「秋田県融資制度とは」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/474
関連銀行秋田銀行地方銀行
→

SECTION 01

秋田県の中小企業融資制度の仕組み:県・金融機関・秋田県信用保証協会の連携

秋田県の中小企業融資制度は、秋田県・取扱金融機関・秋田県信用保証協会の三者が連携して県内中小企業の資金調達を支える公的融資制度です(令和8年8月27日現在)。中小企業者が取扱金融機関を通じて融資を申し込む際に、秋田県信用保証協会が保証を行うことで金融機関側の貸し倒れリスクを軽減し、自力では民間融資を受けにくい事業者でも資金調達しやすくする建て付けになっています。

秋田県は農業・林業・食品製造・建設・観光など多様な業種の中小企業が地域経済を支えており、県の制度融資はこうした事業者の運転資金・設備資金の調達手段として位置づけられています。融資制度には資金使途や経営局面に応じた複数のメニューがあり、売上減少など経営の安定を図る「経営安定資金」、創業や新事業・事業承継を支える「新事業展開資金」などが代表的です。

利率や限度額などの条件は資金ごとに定められ、改定されることもあるため、申込前に秋田県公式の最新案内(美の国あきたネット)か取扱金融機関・秋田県信用保証協会で確認するのが基本です。

SECTION 02

主な融資メニュー:経営安定資金の各枠と新事業展開資金

秋田県の中小企業融資制度には複数の資金メニューがあります。経営の安定を支える中核が「経営安定資金」で、一般的な事業資金を対象とする通常枠のほか、経済環境の急変など危機時に対応する危機関連枠、事業再生に取り組む事業者を支える事業再生枠、金融機関との協調による協調支援型特別枠、伴走支援などを通じて経営力の強化を図る経営力強化枠といった複数の枠が設けられています。

一方、創業や前向きな投資を支えるのが「新事業展開資金」で、新規開業・分社化等を行う起業者や創業後一定期間内の事業者を支援する創業支援資金、女性および35歳未満の創業を支援する創業支援資金女性・若者支援枠、事業革新・事業展開を支援する事業革新資金、事業承継を支援する事業承継資金(経営者保証を不要とできる経営者保証特別枠を含む)、再生可能エネルギー関連の資金などに分かれます。各枠で対象要件・限度額・利率・期間が異なるため、自社の資金需要がどの局面にあるかを見極めてから相談するのが基本です。

秋田県の制度融資の全体像は自治体制度融資の完全ガイドもあわせて参照してください。

秋田県 中小企業融資制度の主なメニュー(秋田県の案内に基づく)

資金名主な枠主な対象・目的
経営安定資金通常枠/危機関連枠/事業再生枠/協調支援型特別枠/経営力強化枠経営の安定・資金繰り改善・事業再生
新事業展開資金創業支援資金/事業革新資金/事業承継資金/再生可能エネルギー関連創業・新事業展開・事業承継

SECTION 03

新事業展開資金(創業支援資金)の対象と条件

創業や創業初期の資金調達に使えるのが新事業展開資金の「創業支援資金」です。対象は産業競争力強化法に基づく創業予定者から設立後5年以内の企業までで、新規開業・分社化等を行う起業者や創業後5年以内の事業者が利用できます。貸付限度額は3,500万円、資金使途は運転資金および設備資金(不動産取得資金を除く)です。

貸付期間は10年以内(据置3年以内。一部の対象者は据置1年以内)で、利率は年1.95%ですが、商工会議所等が行う創業塾等を修了した方や県外から移住後3年以内の方(県のページでの表記はAターン創業者)は1.75%に引き下げられます。

保証料は0.60%(一部対象者は0.80%)で、担保は徴求せず、連帯保証人は原則として法人は代表者のみとされています。女性および35歳未満の創業者向けには創業支援資金女性・若者支援枠も用意されています。利率・限度額などの条件は改定されることがあるため、申込前に秋田県公式の最新案内か取扱金融機関で必ず確認してください。

新事業展開資金(創業支援資金)の主な条件(秋田県の案内に基づく)

項目内容
貸付限度額3,500万円
貸付期間10年以内(据置3年以内。対象者⑧は据置1年以内)
利率(年)1.95%(創業塾等修了者・県外から移住後3年以内の者は1.75%)
保証料0.60%(一部対象者は0.80%)
担保・保証人担保は徴求せず、連帯保証人は原則法人は代表者のみ

SECTION 04

申込手順:取扱金融機関・秋田県信用保証協会への申込み

秋田県の制度融資は、資金によって申込みの前に商工会等の認定や推薦が要ります。経営安定資金の通常枠と経営力強化枠は、所轄の商工会等で秋田県経営安定資金要件認定申請書(様式経領-2)の認定を受けてから、取扱金融機関に直接申し込みます。創業支援資金は商工会・商工会議所の推薦を受けた上で、事業承継資金は商工会等の推薦または知事の認定を受けた上で、取扱金融機関に申し込みます。

一般資金や危機関連枠のように、取扱金融機関へ直接申し込む資金もあります(秋田県の公式案内、確認日2026年10月2日)。

申込みの際は信用保証の申込手続も行い、金融機関が融資適当と判断した場合、必要書類を金融機関経由で秋田県信用保証協会に提出します。保証の申込みは、秋田県信用保証協会の窓口でも受け付けています。申込みが受け付けられると秋田県信用保証協会が保証審査を行い(訪問・面談を行う場合があります)、保証を適当と認めたときは金融機関に「信用保証書」を発行し、記載された条件に沿って金融機関から融資が実行されます。

保証協会への書類は、協会の案内によると、決算書・確定申告書の写し(電子申告の受信通知書または税務署の受付印があるもの)と印鑑証明書の写しが基本です。法人は履歴事項全部証明書と定款の写しも出し、必要な書類は相談内容によって変わります。保証の申込みには、全国の信用保証協会で共通の信用保証委託申込書を使います。

県の資金ごとの書類は、経営力強化枠なら「経営力強化保証」申込人資格要件等届出書と事業行動計画書、通常枠で既存債務を借り換えるなら経営改善計画書(様式経領-1)などで、様式は県の「秋田県融資制度 申請書等様式一覧」にあります。

秋田県内の地域金融機関との組み合わせ

秋田県の案内(2025年1月1日更新)では、取扱金融機関は次の県内本支店です。秋田銀行・北都銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行・青森みちのく銀行・七十七銀行・東北銀行・岩手銀行・北日本銀行・山形銀行・きらやか銀行・秋田信用金庫・羽後信用金庫・秋田県信用組合・あすか信用組合・商工組合中央金庫と、秋田しんせい・秋田ふるさと・秋田なまはげの3農業協同組合の19機関です。秋田を地盤とする地方銀行秋田銀行や北都銀行は秋田県信用保証協会の保証付き融資を取り扱っており、制度融資の相談先として有力です。

秋田市内の小規模事業者や創業期の事業者は、地域に密着した秋田信用金庫のような信用金庫に相談すると、地元産業の事情に通じた担当が制度融資の活用を案内してくれます。メインバンクが取扱金融機関であれば、その取引関係を活かして同じ制度を利用できます。

どの金融機関が取扱機関に含まれるかは、秋田県公式の案内または各金融機関で確認してください。

秋田県信用保証協会と県の相談窓口

秋田県信用保証協会の本所は、秋田市旭北錦町1番47号(秋田県商工会館内)にあり、電話は018-863-9011(平日9時〜17時10分)です。秋田市の窓口は、秋田東営業室(主に東部、電話018-863-9016)と秋田西営業室(主に西部と男鹿市・潟上市・南秋田郡、電話018-863-9018)に分かれます。

県内には5つの支所があり、大館支所(大館市・鹿角市・鹿角郡・北秋田市・北秋田郡、電話0186-49-2281)、能代支所(能代市・山本郡、電話0185-54-2377)、本荘支所(由利本荘市・にかほ市、電話0184-22-5330)、大曲支所(大仙市・仙北市・仙北郡、電話0187-63-1811)、横手・湯沢支所(横手市・湯沢市・雄勝郡、電話0182-32-2361)が担当します(確認日2026年10月2日)。

県の窓口は産業労働部産業政策課(秋田市山王3-1-1 県庁第二庁舎3階、電話018-860-2215)です。認定や推薦が要る資金は、商工会議所・商工会・中小企業団体中央会などに相談します。

創業支援資金の利率引き下げ要件を事前に確認する

新事業展開資金(創業支援資金)では、商工会議所等が行う創業塾等を修了した方や県外から移住後3年以内の方は利率が年1.95%から1.75%に引き下げられます。これから創業を予定している場合は、申込み前に対象となる創業塾等を受講できるか、自社が県外から移住後3年以内の者に該当するかを確認しておくと、金利負担を抑えられます。どの講座が対象になるか、要件を満たすために必要な手続きは、商工会議所や秋田県の窓口に確認するのが確実です。

SOURCES

この記事で参照した根拠

  1. 01

    制度の仕組み(三者連携)

    出典: 秋田県「秋田県の中小企業融資制度について」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/genre/14094

  2. 02

    主な融資メニューと経営安定資金の各枠

    出典: 秋田県「融資制度一覧」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/genre/33654

  3. 03

    新事業展開資金(創業支援資金)の条件

    出典: 秋田県「新事業展開資金(創業支援資金)」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/575

  4. 04

    申込の入口(商工会等の認定・推薦)と取扱金融機関

    出典: 秋田県「経営安定資金(通常枠)」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/495/「新事業展開資金(創業支援資金)」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/575/「秋田県融資制度とは」 https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/474

数値・制度は変更される場合があります。確認方法と訂正方針は 運営・編集方針をご覧ください。

FAQ

よくある質問

Q秋田県の制度融資はどこで申し込めますか。▼
A

資金によって入口が異なります。経営安定資金の通常枠は商工会または商工会議所の認定書を添えて、創業支援資金は商工会・商工会議所の推薦を受けた上で、取扱金融機関に申し込みます。一般資金のように、取扱金融機関へ直接申し込む資金もあります(確認日2026年10月2日)。

融資を申し込む際に信用保証の申込手続も行い、金融機関が融資適当と判断すると、必要書類を金融機関経由で秋田県信用保証協会へ提出します。保証の申込みは、協会の窓口でも受け付けています。

Q経営安定資金にはどんな枠がありますか。▼
A

秋田県の経営安定資金には、一般的な事業資金を対象とする通常枠のほか、経済環境の急変など危機時に対応する危機関連枠、事業再生に取り組む事業者を支える事業再生枠、金融機関との協調による協調支援型特別枠、経営力の強化を図る経営力強化枠などがあります。各枠で対象や条件が異なるため、自社の状況に合う枠を秋田県公式の最新案内で確認してください。

Q創業時に使える融資制度はありますか。▼
A

新事業展開資金の「創業支援資金」が使えます。新規開業・分社化等を行う起業者や創業後5年以内の事業者が対象で、貸付限度額は3,500万円、運転資金・設備資金に充てられます。

利率は年1.95%ですが、商工会議所等の創業塾等修了者や県外から移住後3年以内の方は1.75%に引き下げられます。女性および35歳未満向けの女性・若者支援枠も用意されています。

Q創業支援資金の融資期間や担保はどうなっていますか。▼
A

創業支援資金の貸付期間は10年以内(据置3年以内。一部の対象者は据置1年以内)です。

担保は徴求せず、連帯保証人は原則として法人は代表者のみとされています。保証料は0.60%(一部対象者は0.80%)です。

条件は改定されることがあるため、申込前に秋田県公式の最新案内か取扱金融機関で必ず確認してください。

Q申込みから融資実行までどのくらいかかりますか。▼
A

金融機関の融資審査と秋田県信用保証協会の保証審査を順に通すため、書類の整い具合や保証協会の混雑状況により所要期間は変動します。保証審査では訪問・面談を行う場合があり、保証承諾後に信用保証書が発行され融資が実行されます。

決算書・確定申告書の写しと印鑑証明書の写し、法人は履歴事項全部証明書と定款の写しを先に用意しておくと、保証協会への相談が進めやすくなります。商工会や商工会議所の認定・推薦が要る資金は、その手続の時間も見込んでください。設備購入など期限のある資金需要は早めに取扱金融機関へ相談してください。

Q秋田県の制度融資はどの金融機関で利用できますか。▼
A

秋田県の制度融資は取扱金融機関を通じて利用します。秋田銀行・北都銀行などの地方銀行、秋田信用金庫などの信用金庫が県内の主な金融機関です。

メインバンクが取扱金融機関であれば、その取引関係を活かして制度融資を利用できます。どの金融機関が取扱機関に含まれるかは、秋田県公式の案内または各金融機関で確認してください。

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