青森県特別保証融資制度は、県・取扱金融機関・青森県信用保証協会の連携で県内中小企業に低利の事業資金を供給する公的融資です。本記事では中核メニュー「経営安定化サポート資金」(取引先倒産・不況・災害で資金繰りが厳しい事業者向け/連鎖倒産枠3,000万円・経営安定枠4,000万円・固定1.8%)の3つの枠と要件、県が原資を預託して低利を実現する仕組み、申込手順を実務目線で整理します。
この記事で先に確認すること
- 経営安定化サポート資金の限度額・利率(枠別)
- 取引先企業の倒産・不況・災害などで経営の安定に支障を生じている県内中小企業者向けの特別保証融資。連鎖倒産枠は限度額3,000万円・固定1.8%、経営安定枠は限度額4,000万円・固定1.8%、ともに融資期間(運転資金)10年。災害枠は対象により限度額3,000万円〜1億円で、融資期間3年以内は1.6%・3年超は1.8%
- 出典: 青森県信用保証協会「経営安定化サポート資金」 https://www.cgc-aomori.jp/seido/aomori-prefecture/management-support
- 対象となる3つの枠と要件
- 原則として県内で1年以上同一事業を営む中小企業者が対象。連鎖倒産枠は倒産企業に売掛債権等を有するか取引依存度10%以上の方、経営安定枠は最近3か月の売上等が過去3か年いずれかの同時期比10%以上減少した方など、災害枠は県が指定する災害等で経営の安定に支障を生じた方(災害枠は事業開始1年未満も含む)
- 出典: 青森県「経営安定化サポート資金のご案内」 https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/sangyo/sangyo/marutei.html
- 制度の仕組みと主なメニュー
- 青森県が貸付原資の一部を金融機関に預託することで通常より低い金利での利用を可能にする融資制度。経営安定化サポート資金(1.6〜1.8%)のほか、「青森新時代」への架け橋資金(1.5〜2.2%)、事業活動応援資金(2.1%)、経営力強化借換資金(1.9%)などのメニューがある
- 出典: 青森県「青森県特別保証融資制度のご案内・金融円滑化の取組」 https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/sangyo/sangyo/kenyuusi.html
- 取扱金融機関と申込窓口
- 取扱金融機関は青森みちのく銀行・岩手銀行・東北銀行・七十七銀行・秋田銀行・北日本銀行・みずほ銀行・青い森信用金庫・東奥信用金庫・青森県信用組合・あすか信用組合・商工組合中央金庫・東日本信用漁業協同組合連合会。県内取扱金融機関の窓口に相談のうえ申し込む。担当は経済産業部経済産業政策課中小企業金融グループ
- 出典: 青森県「青森県特別保証融資制度のご案内・金融円滑化の取組」 https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/sangyo/sangyo/kenyuusi.html
SECTION 01
青森県特別保証融資制度の仕組み:県の預託と信用保証協会の連携で低利を実現
青森県特別保証融資制度は、青森県・取扱金融機関・青森県信用保証協会の三者が連携して県内中小企業の資金調達を支える公的融資制度です。最大の特徴は、青森県が貸付原資の一部を金融機関にあらかじめ預け入れる(預託する)ことで、金融機関が通常より低い金利で貸し出せる設計になっている点です。
さらに事業者が借入をする際は青森県信用保証協会が保証を付けるため、自力では民間融資を受けにくい事業者でも資金調達しやすくなります。東北最北の青森県は、農林水産業や食品加工、観光など季節変動や外部要因の影響を受けやすい産業構造を持つため、突発的な売上減少や資金繰り悪化に低利・固定で備えられる制度融資の意義が大きい地域です。
制度には複数のメニューがあり、経営安定化サポート資金(1.6〜1.8%)のほか、創業や前向きな取組みを支える「青森新時代」への架け橋資金(1.5〜2.2%)、一般的な事業資金の事業活動応援資金(2.1%)、借換えを支える経営力強化借換資金(1.9%)などが用意されています。条件を満たしても借入が確約されるわけではなく、金融機関の融資審査と保証協会の保証審査の両方を通る必要があります。
SECTION 02
中核メニュー「経営安定化サポート資金」の3つの枠と条件
経営安定化サポート資金は、取引先企業の倒産・不況・災害などにより経営の安定に支障を生じている県内中小企業者の資金繰りを支援する特別保証融資です。対象は原則として県内で1年以上同一事業を営む中小企業者で、状況に応じて3つの枠に分かれます。
第一が「連鎖倒産枠」で、倒産企業に対し売掛債権等を有する方または倒産企業との取引依存度が10%以上の方が対象、融資限度額は3,000万円・貸付利率は固定1.8%です。第二が「経営安定枠」で、最近3か月間の売上高・受注高・経常利益が過去3か年いずれかの同時期と比べ10%以上減少した方や、原油価格上昇・物価高騰の影響で売上が一定割合減少した方などが対象、融資限度額は4,000万円・貸付利率は固定1.8%です。第三が「災害枠」で、県が別に指定する災害等により経営の安定に支障を生じた方が対象(この枠のみ事業開始1年未満の事業者も含む)、対象により融資限度額は3,000万円〜1億円、融資期間3年以内は1.6%・3年超は1.8%です。
いずれの枠も融資期間(運転資金)は10年、信用保証料率は0.45〜1.90%です。利率・限度額は改定されることがあるため、申込前に青森県公式案内か取扱金融機関・青森県信用保証協会で必ず確認してください。
経営安定化サポート資金の主な条件(青森県信用保証協会の案内に基づく)
| 枠 | 主な対象 | 融資限度額 | 貸付利率 |
|---|---|---|---|
| 連鎖倒産枠 | 倒産企業に売掛債権等/取引依存度10%以上 | 3,000万円 | 固定1.8% |
| 経営安定枠 | 売上等が前年同時期比10%以上減少 等 | 4,000万円 | 固定1.8% |
| 災害枠 | 県が指定する災害等で経営が不安定 | 3,000万円〜1億円 | 3年以内1.6%/3年超1.8% |
SECTION 03
申込手順と県内地域金融機関との組み合わせ
青森県特別保証融資制度の申込は、まず県内の取扱金融機関の窓口に相談のうえ申し込む流れです。取扱金融機関には青森みちのく銀行・岩手銀行・東北銀行・七十七銀行・秋田銀行・北日本銀行・みずほ銀行・青い森信用金庫・東奥信用金庫・青森県信用組合・あすか信用組合・商工組合中央金庫・東日本信用漁業協同組合連合会が含まれます。金融機関で融資を申し込むと同時に、金融機関を通じて青森県信用保証協会へ保証を申し込み、金融機関の融資審査と保証協会の保証審査を経て、保証承諾後に融資が実行されます。
決算書・試算表・資金繰り表・事業計画書・納税証明書などを事前に揃えておくと審査がスムーズです。制度の担当は青森県経済産業部経済産業政策課中小企業金融グループです。
なお青森県の制度融資には、所定の条件のもとで融資実行後も経営状況を定期的に報告することを条件に融資利率を年0.5%割引く「経営力向上割引」もあります。制度融資の基本構造や他地域との比較は自治体制度融資の完全ガイドを参照してください。
青森県内の地域金融機関との組み合わせ
自社がどの枠に当てはまるかを先に整理する
経営安定化サポート資金は枠ごとに対象要件と限度額が異なるため、申込前に「自社がどの局面にあるか」を整理しておくと相談がスムーズです。取引先の倒産で売掛金が回収できないなら連鎖倒産枠、不況や物価高騰で売上が落ちているなら経営安定枠、県が指定する災害の影響を受けたなら災害枠が入口になります。
経営安定枠では最近3か月の売上等が過去3か年いずれかの同時期比で何%減少したかが要件の鍵になるため、月次の売上推移がわかる試算表を準備しておくと判定が早まります。どの枠に該当するか迷う場合は、取扱金融機関または青森県経済産業政策課中小企業金融グループに確認するのが確実です。
SOURCES
この記事で参照した根拠
- 01
経営安定化サポート資金の限度額・利率(枠別)
出典: 青森県信用保証協会「経営安定化サポート資金」 https://www.cgc-aomori.jp/seido/aomori-prefecture/management-support
- 02
対象となる3つの枠と要件
出典: 青森県「経営安定化サポート資金のご案内」 https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/sangyo/sangyo/marutei.html
- 03
制度の仕組みと主なメニュー
出典: 青森県「青森県特別保証融資制度のご案内・金融円滑化の取組」 https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/sangyo/sangyo/kenyuusi.html
- 04
取扱金融機関と申込窓口
出典: 青森県「青森県特別保証融資制度のご案内・金融円滑化の取組」 https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/sangyo/sangyo/kenyuusi.html
数値・制度は変更される場合があります。確認方法と訂正方針は 運営・編集方針をご覧ください。
FAQ
よくある質問
Q青森県の経営安定化サポート資金はどこで申し込めますか。▼
取引のある県内の取扱金融機関の窓口に相談のうえ申し込みます。青森みちのく銀行・七十七銀行・青い森信用金庫・東奥信用金庫・青森県信用組合・商工組合中央金庫などが取扱金融機関です。
金融機関で融資を申し込むと同時に、金融機関を通じて青森県信用保証協会へ保証を申し込む流れです。まずはメインバンクの融資担当に相談するのが最短ルートになります。
Q経営安定化サポート資金はどんな事業者が対象ですか。▼
取引先企業の倒産・不況・災害などにより経営の安定に支障を生じている、原則として県内で1年以上同一事業を営む中小企業者が対象です。倒産企業に売掛債権等を有するか取引依存度10%以上なら連鎖倒産枠、最近3か月の売上等が過去3か年いずれかの同時期比10%以上減少なら経営安定枠、県が指定する災害等の影響なら災害枠に該当します(災害枠は事業開始1年未満も対象)。
Q経営安定化サポート資金の限度額と利率はどれくらいですか。▼
連鎖倒産枠は融資限度額3,000万円・貸付利率固定1.8%、経営安定枠は融資限度額4,000万円・貸付利率固定1.8%で、ともに融資期間(運転資金)は10年です。災害枠は対象により限度額3,000万円〜1億円で、融資期間3年以内は1.6%・3年超は1.8%です。条件は改定されることがあるため、申込前に青森県公式案内か取扱金融機関・青森県信用保証協会で最新条件を確認してください。
Q青森県特別保証融資制度はなぜ低い金利で借りられるのですか。▼
青森県が貸付原資の一部を金融機関にあらかじめ預け入れる(預託する)ことで、金融機関が通常よりも低い金利で貸し出せる仕組みになっているためです。さらに青森県信用保証協会が保証を付けるため、自力では民間融資を受けにくい事業者でも資金調達しやすくなります。経営安定化サポート資金以外にも、目的に応じた複数のメニューが用意されています。
Q経営安定化サポート資金以外にどんなメニューがありますか。▼
青森県特別保証融資制度には、創業や前向きな取組みを支える「青森新時代」への架け橋資金(1.5〜2.2%)、一般的な事業資金を調達する事業活動応援資金(2.1%)、借換えを支える経営力強化借換資金(1.9%)などがあります。各メニューで対象や条件が異なるため、自社の資金需要に合うメニューを青森県公式の最新案内で確認してください。
Q審査から融資実行までどのくらいかかりますか。▼
金融機関の融資審査と青森県信用保証協会の保証審査を順に通すため、書類の整い具合や保証協会の混雑状況により所要期間は変動します。決算書・試算表・資金繰り表・事業計画書・納税証明書などを事前に揃えておくと短縮できます。条件を満たしても借入は確約されないため、期限のある資金需要は早めに取扱金融機関へ相談してください。
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