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法人融資の金利相場【2026年】銀行タイプ別・資金使途別の目安と金利を下げる方法

公開: 2026-07-05

法人融資の金利は、どの金融機関から借りるかと、運転資金か設備資金かで相場感が変わる。日本政策金融公庫は基準利率が公表され、メガバンクや地方銀行のプロパー融資はおおむね年1〜3%台が目安だ。ただし実際の金利は信用力・担保・取引状況で決まる。本記事でタイプ別・使途別の目安と、相場より金利を下げる考え方を整理する。

ポイント

この記事のポイント

公庫(国民生活事業)の基準利率

無担保で年3.50〜5.20%、有担保で年2.50〜4.80%(令和8年7月1日現在・税務申告2期終了者)

出典: 日本政策金融公庫「金利情報(国民生活事業)」https://www.jfc.go.jp/n/rate/index.html

公庫(中小企業事業)の基準利率

融資期間5年以内で年2.65%、20年以内で年3.95%(令和8年7月1日現在・期間が長いほど高い)

出典: 日本政策金融公庫「基準利率(中小企業事業)」https://www.jfc.go.jp/n/rate/base.html

民間金融機関の金利の目安

メガバンク・地方銀行のプロパー融資はおおむね年1〜3%台、信用金庫は2%台〜、ビジネスローン等は年数%〜十数%(信用力・担保で変動)

出典: 各種金融機関の融資商品解説(三井住友カード「法人融資の金利相場」等)。最新は各金融機関に要確認

公庫の特別利率

政策目的に該当する場合は基準利率より低い特別利率(特別利率A〜等)が適用される

出典: 日本政策金融公庫「金利情報」https://www.jfc.go.jp/n/rate/

市中の貸出金利の動向

日銀の貸出約定平均金利は新規・ストックとも上昇傾向にある(「金利のある世界」への移行)

出典: 日本銀行「貸出約定平均金利」https://www.boj.or.jp/statistics/dl/loan/yaku/index.htm

法人融資の金利相場を金融機関タイプ別に整理する

法人融資の金利は「どこから借りるか」で相場感が大きく変わる。メガバンクや地方銀行が自らの責任で貸すプロパー融資は、信用力の高い企業向けにおおむね年1〜3%台と低めに設定されることが多い。信用金庫は地域密着で相談しやすい一方、金利はやや高めの2%台〜になるケースもある。日本政策金融公庫は利率が公表されており、令和8年7月1日現在で国民生活事業の基準利率は無担保で年3.50〜5.20%・有担保で年2.50〜4.80%、中小企業事業は年2.65〜3.95%程度(融資期間で変動)で、政策目的に該当すればより低い特別利率が使える。審査や入金の速いネット銀行・ビジネスローンは、機動性の代わりに金利が年数%〜十数%と高めになりやすい。ここで挙げた民間の数値はあくまで幅であり、実際の適用金利は企業の信用力・担保・取引状況で決まるため、特定の銀行を「年◯%」と断定はできない。最新の条件は必ず各金融機関に確認してほしい。

金融機関タイプ別に見た法人融資の金利の目安

金融機関タイプ金利の目安特徴
メガバンク(プロパー融資)おおむね年1〜3%台信用力の高い企業向け。低金利だが審査は厳しめ
地方銀行・信用金庫おおむね年1〜3%台(信用金庫は2%台〜も)地域密着。取引実績や関係の深さが金利に影響
日本政策金融公庫基準利率でおおむね年2.5〜5.2%(制度・担保・期間で変動)、特別利率はより低い利率が公表されている。創業・小規模でも利用しやすい
ネット銀行・ビジネスローン年数%〜十数%審査・入金が早いが金利は高め

資金使途別に見る金利の傾向:運転資金・設備資金・創業資金

同じ会社でも、資金の使いみちによって金利の傾向は変わる。仕入れや人件費などをまかなう運転資金は返済期間が短いものが多く、短期プライムレートに連動して比較的低めで機動的に借りやすい。一方、機械や店舗などの設備資金は返済期間が長くなるため、長期の基準金利が乗り、期間が長いほど金利は高くなりやすい。これは公庫の中小企業事業でも同じ傾向で、令和8年7月1日現在の基準利率は融資期間5年以内で年2.65%、20年以内で年3.95%と、期間が延びるほど上がる。創業時の資金は事業実績が乏しく信用リスクが高いため民間ではハードルが上がるが、公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」など制度融資を使えば無担保・特別利率で調達できる余地がある。なお、かつての「新創業融資制度」は2024年3月末で取扱いが終了し、この新制度に引き継がれている点に注意したい。

資金使途別に見た金利の傾向(目安)

資金使途金利の傾向背景
運転資金(短期)比較的低め・機動的短期プライムレート連動が中心。返済期間が短い
設備資金(長期)期間が長いほど高くなりやすい長期の基準金利が乗る。公庫でも期間で基準利率が上がる
創業資金実績次第だが制度融資で抑えやすい公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」等で無担保・特別利率も

金利は「基準金利+スプレッド」で決まる:相場より下げる考え方

相場はあくまで出発点で、実際の金利は「基準金利+スプレッド(上乗せ)」で決まる。基準金利は短期・長期のプライムレートなど銀行の調達コストの目安、スプレッドは企業の信用リスク・取引関係の深さ・担保や保証の保全状況に応じた上乗せ分だ。だから同じ相場帯でも、財務が良く取引が深い企業ほど低い金利が提示される。相場より金利を下げる主な打ち手は4つある。①決算を改善して信用格付けを上げる、②預金・決済・給与振込などを集約して取引を深める、③不動産担保や信用保証を提供して保全を高める、④公庫や自治体の制度融資、複数行からの相見積もりを活用する。格付けは決算ごとに見直されるため、財務改善や返済実績の積み上げは次回以降の条件に効いてくる。金利の決まり方そのものの詳細や、交渉の具体的な進め方は別の記事で解説しているので、あわせて確認してほしい。

相場を鵜呑みにしない:必ず最新の適用金利を確認する

ネット上に載っている「金利相場」は、算出した時点や前提条件がまちまちで、そのまま自社に当てはまるとは限らない。特に2025年以降は日銀の利上げを背景に、貸出約定平均金利が新規・ストックともに上昇する局面に入っており、過去の相場感がずれてきている。公庫の利率は公式サイトで毎月のように更新され、民間の適用金利は実際に見積もりを取らないと分からない。相場はあくまで交渉や比較の目安として使い、最終的な判断は自社に提示された最新の適用金利で行うことが大切だ。金利だけでなく、保証料や経営者保証の有無まで含めた実質的な負担で比較したい。

FAQ

よくある質問

Q法人融資の金利相場はどのくらいですか?
A

メガバンク・地方銀行のプロパー融資でおおむね年1〜3%台、信用金庫は2%台〜、日本政策金融公庫は基準利率で年2.5〜5.2%前後(令和8年7月1日現在)が目安です。ただし実際の金利は信用力・担保・取引状況で変わるため、最新は各金融機関に確認してください。

Q日本政策金融公庫の金利は何%ですか?
A

令和8年7月1日現在、国民生活事業の基準利率は無担保で年3.50〜5.20%、有担保で年2.50〜4.80%、中小企業事業は融資期間5年以内で年2.65%〜20年以内で年3.95%です。政策目的に該当すると、基準利率より低い特別利率が適用されます。

Q運転資金と設備資金で金利は変わりますか?
A

傾向として、短期で借りることが多い運転資金は短期プライムレート連動で比較的低め、返済期間の長い設備資金は長期の基準金利が乗るため期間が長いほど金利が高くなりやすいです。公庫の中小企業事業でも、融資期間が長いほど基準利率が上がる仕組みになっています。

Q銀行によって金利が違うのはなぜですか?
A

金利は「基準金利+スプレッド(上乗せ)」で決まり、スプレッドは企業の信用力・取引関係の深さ・担保や保証の有無で変わるためです。同じ相場帯でも、財務が良く取引が深い企業ほど低い金利が提示されやすく、逆に実績が乏しいと高めになります。

Q法人融資の金利を下げるにはどうすればいいですか?
A

決算を改善して信用格付けを上げる、預金・決済を集約して取引を深める、担保や信用保証で保全を高める、公庫や制度融資・複数行の相見積もりを活用する、といった方法があります。具体的な交渉の進め方は金利交渉を扱った記事もあわせて参考にしてください。

Qネット上の金利相場をそのまま信じてよいですか?
A

目安としては有効ですが、そのまま鵜呑みにするのは避けたほうがよいです。相場は算出時点や条件で異なり、2025年以降は日銀の利上げで貸出金利が上昇局面にあります。公庫は公式サイトで最新利率を、民間は見積もりを取って実際の適用金利を確認してください。

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