民間ゼロゼロ融資の返済負担を軽減するコロナ借換保証は、約8割が据置2年以内で組まれ、据置明けによる返済開始の最終ピークは2026年4〜9月とされた。その期間は終わったが、元金の返済は続く。借換保証は2024年6月末で新規申込が終了済みのため、今使える対応策を早期相談→経営改善サポート保証→協議会→公庫の順に整理する。
要点
この記事で先に確認すること
- コロナ借換保証の据置明け最終ピーク
- 東京商工リサーチは2026年3月9日公表の調査で、据置期間明けによる返済開始が2026年4月から9月に最後のピークを迎えると示した(コロナ借換保証は2025年2月末で30.1万件利用、うち約8割が据置2年以内)。この期間は2026年9月末で終わり、同社は2026年7月8日公表の調査で「借換保証の返済開始がピークを迎えた」と述べている(確認日2026年10月2日)
- 出典: 東京商工リサーチ「2月の『ゼロゼロ融資』利用後倒産は27件 返済開始の最後のピークを控え、今後増勢の懸念も」(2026年3月9日、tsr-net.co.jp/data/detail/1202626_1527.html)/同「2026年上半期『ゼロゼロ融資』利用後の倒産157件 コスト高の影響で『飲食店』が最多、累計は2,383件」(2026年7月8日、tsr-net.co.jp/data/detail/1203035_1527.html)
- コロナ借換保証は新規申込終了済み
- 2024年6月末で申込受付終了(令和6年能登半島地震の被害を受けた石川県内の災害救助法適用地域を除く)。保証限度額1億円・保証期間10年以内(据置5年以内)だった
- 出典: 中小企業庁「民間ゼロゼロ融資等の返済負担軽減のための保証制度(コロナ借換保証)を開始します。」(chusho.meti.go.jp/kinyu/sinyouhosyou/karikae.html)/全国商工団体連合会「6月末で終了、民間ゼロゼロ融資の『コロナ借換保証』」
- 経営改善サポート保証(経営改善・再生支援強化型)の枠組み
- 取扱期限2027年3月31日まで(取扱開始は令和7年3月14日)。保証限度額2億8,000万円(組合等は4億8,000万円)・保証期間15年以内・据置3年以内・保証料率0.4%(国の補助後)
- 出典: 三重県信用保証協会「経営改善サポート保証(事業再生計画実施関連保証:経営改善・再生支援強化型)」(cgc-mie.or.jp)/神奈川県信用保証協会 公式制度ページ/中小企業庁「中小企業者の経営状況の変化の予兆を早期に把握することを後押しする新たな保証制度等の取扱を行います」(令和8年3月2日、chusho.meti.go.jp/kinyu/2026/260302.html。取扱期限を2027年3月31日まで延長と記載、確認日2026年10月2日)
- 中小企業活性化協議会の相談
- 全国47都道府県に設置。収益力改善・再生支援・再チャレンジ支援の3本柱で、一次相談は無料・秘密厳守。経営改善計画策定支援では認定支援機関への報酬の3分の2を協議会が負担
- 出典: 中小企業庁「中小企業活性化協議会」公式ページ/起業の「わからない」を「できる」に「ゼロゼロ融資を返済しないとどうなる?」
- ゼロゼロ融資利用後倒産の累計
- 2020年7月からの累計倒産は2,440件に達した(2026年8月時点。同月単月は24件、前年同月比20.0%減で、2026年1月から8カ月連続で前年同月を下回り小康状態。確認日2026年10月2日時点で公表済みの最新は8月分)
- 出典: 東京商工リサーチ「8月の『ゼロゼロ融資』利用後の倒産 24件 8カ月連続で前年同月を下回り、小康状態」(2026年9月8日、tsr-net.co.jp/data/detail/1203225_1527.html)
- 公庫の危機対応後経営安定資金
- 公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付などの貸付残高を有し、債務負担が重くなっている方で、中長期的に業況が回復し発展が見込まれる方が対象。限度額は国民生活事業7,200万円(別枠)、中小企業事業は直接貸付20億円・代理貸付2億2,500万円。返済期間20年以内(うち据置期間2年以内)、利率は基準利率(確認日2026年10月2日)
- 出典: 日本政策金融公庫「危機対応後経営安定資金(セーフティネット貸付)」(国民生活事業、jfc.go.jp/n/finance/search/keieiantei.html)/同「危機対応後経営安定貸付」(中小企業事業、jfc.go.jp/n/finance/search/keieiantei_t.html)
SECTION 01
なぜ2026年4〜9月が「最後のピーク」とされたのか:据置設計の帰結
新型コロナ対策として広がった民間ゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)は、当初の据置期間を終えた事業者が次々と返済を開始してきた。その返済負担をさらに軽減するために2023年1月から導入されたのがコロナ借換保証で、2025年2月末時点で30.1万件が利用された。
重要なのは、この借換保証の約8割が据置2年以内で組まれていた点だ。借換保証の取扱は2023〜2024年に集中したため、据置2年がそこから順に明け、据置期間が終わって元金返済が始まる時期が2026年4月から9月に集中した。これがコロナ関連融資の「最後のピーク」と呼ばれた理由だ。
東京商工リサーチは2026年7月に「借換保証の返済開始がピークを迎えた」と述べており、この期間は9月末で終わった。ただし据置明け後も元金の返済は続く。
物価高で価格転嫁が進まず、原材料・人件費の上昇に金利上昇が重なり、利益で返済を賄えない企業ほど据置明けで資金繰りが一気に苦しくなる。ゼロゼロ融資利用後倒産の累計は2026年8月時点で2,440件に達している。2026年8月の単月は24件(前年同月比20.0%減)で、1月から8カ月連続で前年同月を下回った。
一方、東京商工リサーチは、金利上昇のなかで返済猶予(リスケ)を続ける企業の倒産が増加に転じる可能性があるとしている(2026年9月8日公表、確認日2026年10月2日)。
コロナ関連融資の返済局面と据置設計
| 局面 | 時期の目安 | 事業者に起きること |
|---|---|---|
| ゼロゼロ融資の当初据置明け | 2022〜2023年 | 元金返済が始まり、借換保証への切替が進む |
| コロナ借換保証の申込受付 | 2023年1月〜2024年6月末 | 据置を付け直して返済を先送り(約8割が据置2年以内) |
| 借換保証の据置明け最終ピーク | 2026年4〜9月(9月末で終了) | 据置2年が順に明け、元金返済が再開・集中した |
| 据置明け後(現在) | 2026年10月以降 | 返済を続けられるか、対応策が必要かが分かれる。次節以降の対応策を検討する段階 |
SECTION 02
借換保証はもう申し込めない:今から使える対応策の地図
注意すべきは、報道や金融機関でよく名前が挙がる「コロナ借換保証」自体は2024年6月末で新規申込受付が終了している点だ(能登半島地震の被害を受けた石川県内の災害救助法適用地域を除く)。当時の条件は保証限度額1億円・保証期間10年以内(据置5年以内)・保証料率0.85%から0.2%への大幅引下げという手厚いものだったが、据置明けで返済が苦しくなった今から新たに申し込むことはできない。
したがって2026年の据置明け局面でとるべき手は、①金融機関への早期相談(リスケ=返済条件変更)、②後継制度である経営改善サポート保証(経営改善・再生支援強化型)の活用、③中小企業活性化協議会への相談、の3本立てになる。なお、日本政策金融公庫(公庫)のコロナ特別貸付の残高がある場合は、公庫の危機対応後経営安定資金も選択肢になる(後述)。共通する鉄則は「返済できなくなってから動く」のではなく「据置明けが見えた段階で先に動く」ことだ。
延滞してから相談すると、すでに事故扱いとなり選べる手が狭まる。資金繰り表で返済開始月を可視化し、利益償還が苦しいと判明した時点で、まずメインバンクの担当者に相談を持ち込むのが起点になる。
まずリスケ(返済条件変更)で時間を作る
リスケジュールは、毎月の返済額を一時的に減額・元金据置にして資金繰りを立て直す手段だ。金融機関は「経営行動計画書(経営改善計画)」をもとに継続的に伴走支援を行う前提でリスケに応じることが多い。
リスケ自体は新規融資ではなく既存債務の条件変更なので、据置明けで返済が重くなった企業がまず時間を作るための現実的な一手になる。ただしリスケ中は新規融資が原則止まるため、リスケはゴールではなく「次の打ち手を準備する猶予期間」と位置づけるべきだ。
SECTION 03
後継制度「経営改善サポート保証(経営改善・再生支援強化型)」を使う
コロナ借換保証の役割を引き継ぐ位置づけにあるのが、経営改善サポート保証(事業再生計画実施関連保証)の「経営改善・再生支援強化型」だ。これは新型コロナの影響で借入が過大になり、物価高や人手不足の影響で厳しい状況にある中小企業向けに、経営サポート会議や経営改善計画策定支援事業(405事業)等で作成した経営改善・再生計画に基づき、改善・事業再生に必要な資金を信用保証協会の保証付き融資で支援する制度だ。取扱期限は2027年3月31日まで(取扱開始は令和7年3月14日)、保証限度額は2億8,000万円(組合等は4億8,000万円)、保証期間15年以内・据置3年以内、保証料率は0.4%(国の補助後)と設定されている。
コロナ借換保証との決定的な違いは、この制度が「経営改善・再生計画の策定とセット」で実行される点だ。単に返済を先送りするのではなく、計画に基づいて資金を入れ替えるため、金融機関から見ても管理された債権になり、伴走支援を受けながら立て直す枠組みになる。最長3年の据置と国による保証料補助が、据置明けで圧迫された資金繰りに余裕を生む。
コロナ借換保証(終了)と経営改善サポート保証(現行)の比較
| 項目 | コロナ借換保証(2024年6月末で終了) | 経営改善サポート保証 経営改善・再生支援強化型(2027年3月末まで) |
|---|---|---|
| 新規申込 | 不可(受付終了済み) | 可(2027年3月31日まで) |
| 保証限度額 | 1億円 | 2億8,000万円(組合等4億8,000万円) |
| 据置期間 | 5年以内 | 3年以内 |
| 前提 | 経営行動計画書+金融機関の伴走支援 | 経営改善・再生計画(405事業・経営サポート会議等で策定) |
SECTION 04
計画も再建も独力で無理なら:中小企業活性化協議会へ相談する
経営改善サポート保証の前提となる「経営改善・再生計画」を自力で作るのが難しい、あるいはリスケでも資金繰りが回らないという段階では、中小企業活性化協議会への相談が次の一手になる。協議会は全国47都道府県に設置された公的機関で、金融機関出身者・公認会計士・税理士・中小企業診断士などの専門家が、企業と金融機関の間に入って計画策定や条件調整を支援する。
支援メニューは収益力改善支援・再生支援・再チャレンジ支援の3本柱で、一次相談は無料・秘密厳守のため、銀行に知られたくない段階でもまず相談から始められる。協議会が支援する経営改善計画策定支援事業(405事業)では、経営者が認定経営革新等支援機関に支払う報酬の3分の2を協議会が負担する。協議会が策定を支援した再生計画を土台に経営改善サポート保証で資金を入れるという連携も実務上の定石だ。
再建が困難と判断された場合でも、協議会の再チャレンジ支援によって、円滑な廃業や経営者保証ガイドラインに基づく保証債務の整理など、経営者個人の生活再建への道筋を相談できる。据置明けで「もう無理だ」と抱え込む前に、無料の一次相談で選択肢を棚卸しすることが、最悪の事態を避ける最短ルートになる。
SECTION 05
公庫の危機対応後経営安定資金:対象・限度額・返済期間
日本政策金融公庫(公庫)から新型コロナウイルス感染症特別貸付などを借りていて返済が重い事業者には、公庫の「危機対応後経営安定資金(セーフティネット貸付)」がある。中小企業事業の窓口での名称は「危機対応後経営安定貸付」で、資金のお使いみちはどちらも、既往債務(すでにある借入)の返済負担を軽くするための運転資金だ。
公庫の案内では、新型コロナウイルス感染症特別貸付・新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付・新型コロナウイルス感染症にかかる衛生環境激変特別貸付・危機対応後経営安定資金のいずれかの貸付残高を有し、債務負担が重くなっている方が対象とされている。公庫の案内では、中長期的に業況が回復し発展が見込まれることも条件に挙げられている。この資金の条件は公庫の貸付の残高を持つことで、民間金融機関のゼロゼロ融資の借入だけでは条件を満たさない。
個別の可否と、債務負担が重いとされる要件の詳細は、公庫の支店窓口で確認する。
限度額・返済期間・利率は下の表のとおり(確認日2026年10月2日)。利率は金融情勢で変わり、審査の結果、希望に沿えない場合があると公庫は案内している。公庫の融資制度の全体像は日本政策金融公庫(公庫)完全ガイドを参照する。
公庫の危機対応後経営安定資金・貸付の概要(確認日2026年10月2日)
| 項目 | 国民生活事業(危機対応後経営安定資金) | 中小企業事業(危機対応後経営安定貸付) |
|---|---|---|
| 資金のお使いみち | 既往債務の返済負担軽減のために必要とする運転資金 | 既往債務の返済負担軽減のために必要とする長期運転資金 |
| 融資限度額 | 7,200万円(別枠) | 直接貸付20億円・代理貸付2億2,500万円 |
| 返済期間 | 20年以内(うち据置期間2年以内) | 20年以内(うち据置期間2年以内) |
| 利率(年) | 基準利率 | 基準利率(上限3.0%)。信用リスク・融資期間などに応じて所定の利率 |
| 担保・保証人 | 希望を伺いながら相談 | 担保は相談のうえ決定。直接貸付は一定の要件で経営責任者の個人保証が必要 |
SOURCES
この記事で参照した根拠
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コロナ借換保証の据置明け最終ピーク
出典: 東京商工リサーチ「2月の『ゼロゼロ融資』利用後倒産は27件 返済開始の最後のピークを控え、今後増勢の懸念も」(2026年3月9日、tsr-net.co.jp/data/detail/1202626_1527.html)/同「2026年上半期『ゼロゼロ融資』利用後の倒産157件 コスト高の影響で『飲食店』が最多、累計は2,383件」(2026年7月8日、tsr-net.co.jp/data/detail/1203035_1527.html)
- 02
コロナ借換保証は新規申込終了済み
出典: 中小企業庁「民間ゼロゼロ融資等の返済負担軽減のための保証制度(コロナ借換保証)を開始します。」(chusho.meti.go.jp/kinyu/sinyouhosyou/karikae.html)/全国商工団体連合会「6月末で終了、民間ゼロゼロ融資の『コロナ借換保証』」
- 03
経営改善サポート保証(経営改善・再生支援強化型)の枠組み
出典: 三重県信用保証協会「経営改善サポート保証(事業再生計画実施関連保証:経営改善・再生支援強化型)」(cgc-mie.or.jp)/神奈川県信用保証協会 公式制度ページ/中小企業庁「中小企業者の経営状況の変化の予兆を早期に把握することを後押しする新たな保証制度等の取扱を行います」(令和8年3月2日、chusho.meti.go.jp/kinyu/2026/260302.html。取扱期限を2027年3月31日まで延長と記載、確認日2026年10月2日)
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中小企業活性化協議会の相談
出典: 中小企業庁「中小企業活性化協議会」公式ページ/起業の「わからない」を「できる」に「ゼロゼロ融資を返済しないとどうなる?」
- 05
ゼロゼロ融資利用後倒産の累計
出典: 東京商工リサーチ「8月の『ゼロゼロ融資』利用後の倒産 24件 8カ月連続で前年同月を下回り、小康状態」(2026年9月8日、tsr-net.co.jp/data/detail/1203225_1527.html)
- 06
公庫の危機対応後経営安定資金
出典: 日本政策金融公庫「危機対応後経営安定資金(セーフティネット貸付)」(国民生活事業、jfc.go.jp/n/finance/search/keieiantei.html)/同「危機対応後経営安定貸付」(中小企業事業、jfc.go.jp/n/finance/search/keieiantei_t.html)
数値・制度は変更される場合があります。確認方法と訂正方針は 運営・編集方針をご覧ください。
FAQ
よくある質問
Qコロナ借換保証は今からでも申し込めますか?▼
申し込めない。コロナ借換保証は2024年6月末で新規申込受付が終了している(令和6年能登半島地震の被害を受けた石川県内の災害救助法適用地域を除く)。据置明けで返済が苦しくなった2026年時点では、金融機関へのリスケ相談、後継の経営改善サポート保証(経営改善・再生支援強化型)の活用、中小企業活性化協議会への相談が現実的な選択肢になる。
Qなぜ2026年4〜9月が返済の最終ピークとされたのですか?▼
コロナ借換保証は2025年2月末で30.1万件利用され、その約8割が据置2年以内で組まれていた。借換保証の取扱が2023〜2024年に集中したため、据置2年が順に明けて元金返済が始まる時期が2026年4月から9月に集中した。これがコロナ関連融資の最後のピークと呼ばれた理由だ。
この期間は2026年9月末で終わったが、据置明け後も元金の返済は続く。
Q据置明けで返済が苦しくなりそうです。最初に何をすべきですか?▼
まず資金繰り表で返済開始月を可視化し、利益で返済を賄えるか確認する。苦しいと分かった時点で、延滞する前にメインバンクの担当者へ早期相談する。延滞してから動くと事故扱いになり選べる手が狭まるため、据置明けが見えた段階で先に動くのが鉄則だ。
Q経営改善サポート保証(経営改善・再生支援強化型)はどんな制度ですか?▼
コロナの影響で借入が過大になり物価高・人手不足で厳しい中小企業向けに、経営改善・再生計画に基づき改善・再生資金を信用保証協会の保証付き融資で支援する制度。取扱期限2027年3月31日、保証限度額2億8,000万円(組合等4億8,000万円)、保証期間15年以内・据置3年以内、保証料率0.4%(国の補助後)。経営改善計画策定とセットで使う点がコロナ借換保証と異なる。
Q経営改善計画を自力で作れません。どこに相談すればよいですか?▼
中小企業活性化協議会に相談できる。全国47都道府県に設置された公的機関で、専門家が企業と金融機関の間に入って計画策定や条件調整を支援する。
一次相談は無料・秘密厳守。経営改善計画策定支援事業(405事業)では認定経営革新等支援機関への報酬の3分の2を協議会が負担する。
Q公庫のコロナ特別貸付の返済が重い場合に使える資金はありますか?▼
日本政策金融公庫(公庫)の危機対応後経営安定資金(中小企業事業の名称は危機対応後経営安定貸付)がある。公庫の新型コロナウイルス感染症特別貸付などの貸付残高を有し、債務負担が重くなっている方が対象で、既往債務の返済負担を軽くするための運転資金に使える。
限度額は国民生活事業で7,200万円(別枠)、中小企業事業で直接貸付20億円・代理貸付2億2,500万円。返済期間は20年以内(うち据置期間2年以内)、利率は基準利率とされている。利用の可否は審査で決まり、債務負担が重いとされる要件の詳細は公庫の窓口で確認する(公庫公式、2026年10月2日確認)。
Qリスケをすると新規融資は受けられなくなりますか?▼
リスケ中は新規融資が原則止まる。リスケは既存債務の条件変更で資金繰りの時間を作る手段であり、ゴールではなく次の打ち手を準備する猶予期間と位置づけるべきだ。経営改善計画の進捗を金融機関に継続報告し、計画とセットで経営改善サポート保証などの公的制度を活用していくことで、正常化と新規調達への道筋が開ける。
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