三重県の制度融資ガイド|中小企業融資制度のメニューと申込手順
公開: 2026-06-07
三重県の中小企業融資制度は、県・金融機関・三重県信用保証協会が連携し、固定金利の低利融資と保証料負担の軽減で県内事業者の資金調達を支える仕組みです。創業・再挑戦アシスト資金やがんばる小規模企業応援資金など目的別メニューがあり、申込は取引金融機関の窓口を起点に保証協会の審査を経て実行されます。
この記事のポイント
制度の運営主体・仕組み
三重県・金融機関・三重県信用保証協会の三者連携。金融機関窓口で申込→保証協会の保証審査→保証書発行→金融機関が融資実行という流れ
出典: 三重県「産業総合:三重県中小企業融資制度」(pref.mie.lg.jp/SHINSAN/HP/77426022712.htm)/三重県信用保証協会「保証手続きの流れ」(cgc-mie.or.jp/guide/procedure)
創業・再挑戦アシスト資金の条件
融資限度額3,500万円、融資期間10年以内、返済は元金均等月賦返済、原則として物的担保・保証人不要。創業予定・創業後間もない事業者や過去の廃業から5年以内の再挑戦者が対象
出典: 三重県「産業総合:創業・再挑戦アシスト資金」(pref.mie.lg.jp/SHINSAN/HP/77437022725.htm)
がんばる小規模企業応援資金の条件
融資限度額2,000万円、融資利率年1.45%、信用保証料率年0.50〜1.80%、融資期間は設備資金7年以内・運転資金5年以内(据置なし)。従業員20人(商業・サービス業5人、宿泊・娯楽業20人)以下の小規模企業が対象
出典: 三重県「三重県融資制度「がんばる小規模企業応援資金」の取扱いを開始します」(pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0031500451.htm)
令和8年度(2026年度)の融資利率水準
2026年4月1日時点で、小規模企業向け資金は年1.70または1.80%、創業・再挑戦アシスト資金は年1.50%(商工会議所等経由は1.45%)など、メニュー別に固定利率を設定
出典: 三重県「中小企業融資制度 融資利率(令和8年4月1日現在)」(pref.mie.lg.jp/SHINSAN/HP/77429022726.htm)
共通の利用要件
県内に主たる事業所を有し、原則として同一事業を引き続き1年以上営み、事業税等の県税を完納していることが基本要件(創業向けメニュー等は事業年数の例外あり)
出典: 三重県「産業総合:融資制度の概要」(pref.mie.lg.jp/SHINSAN/HP/77425022711.htm)
三重県中小企業融資制度の仕組みと特徴
三重県中小企業融資制度は、県が制度設計と融資条件の枠組みを定め、三重県信用保証協会が信用補完(保証)を行い、金融機関が実際の融資を実行する三者連携の制度です。利用できるのは、県内に主たる事業所を有し、原則として同一事業を引き続き1年以上営み、事業税など県税を完納している中小企業者・小規模事業者が基本です(創業向けメニューなど一部は事業年数要件の例外があります)。最大の特徴は2点あります。第1に多くのメニューが固定金利・低利で設計されており、借入時点の利率が返済まで続くため、金利上昇局面でも返済計画が立てやすいことです。三重県が公表する令和8年度(2026年度・2026年4月1日時点)の融資利率は、メニューにより年1.45%〜1.80%程度に収まる水準で設定されています。第2に三重県信用保証協会の保証を付けることで、担保力や実績が乏しい事業者でも金融機関の融資を受けやすくなり、メニューによっては保証料負担の軽減措置が用意されている点です。固定低利と保証料軽減の組み合わせが、民間プロパー融資との差別化要素になります。
主要メニュー:創業・再挑戦アシスト資金とがんばる小規模企業応援資金
三重県中小企業融資制度の要綱には複数のメニューが収録されていますが、本記事では利用頻度の高い2つを軸に整理します。「創業・再挑戦アシスト資金」は、これから創業する人や創業後間もない事業者、過去の廃業から再挑戦する人を対象とする資金です。融資限度額は3,500万円、融資期間は10年以内で、返済は元金均等月賦返済、原則として物的担保・保証人は不要とされています。創業扱いは事業所を設置しようとする準備段階または創業後一定期間内の事業者、再挑戦扱いは過去の事業廃止・会社解散から5年以内で具体的な事業再開計画がある人が対象です。もう一方の「がんばる小規模企業応援資金」は、物価高騰など厳しい経営環境のもとで生産性向上など前向きな取組を行う小規模企業向けの資金です。融資限度額は1事業者あたり2,000万円、融資利率は年1.45%、信用保証料率は年0.50%〜1.80%、融資期間は設備資金が7年以内・運転資金が5年以内(いずれも据置期間なし)で、対象は従業員20人(商業・サービス業は5人、宿泊・娯楽業は20人)以下の小規模企業です。なお、がんばる小規模企業応援資金は取扱期限が設けられた期間限定メニューのため、利用を検討する際は最新の取扱状況を県または金融機関に確認してください。
三重県の主要融資メニュー(公表値・利率はいずれも申込先で要確認)
| メニュー | 融資限度額 | 融資期間 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| 創業・再挑戦アシスト資金 | 3,500万円 | 10年以内 | 創業予定・創業後間もない事業者/再挑戦者 |
| がんばる小規模企業応援資金 | 2,000万円 | 設備7年以内・運転5年以内 | 従業員20人(商業・サービス5人)以下の小規模企業 |
対象者・固定低利と保証料軽減という三重県の使いどころ
三重県の制度融資を使うべき場面は、民間プロパー融資より条件面で有利になりやすいケースです。第1に創業期です。実績がなく担保も乏しい段階では、原則無担保・無保証人で限度額3,500万円・期間10年以内の創業・再挑戦アシスト資金が、設備資金と当初運転資金をまとめて長期で組める選択肢になります。第2に小規模事業者の前向き投資です。従業員規模が小さく金利交渉力が限られる事業者にとって、年1.45%固定のがんばる小規模企業応援資金は、設備更新や生産性向上の投資原資を低利で確保できます。第3に物価高・受注変動など外部環境への対応です。固定金利のため借入後の金利上昇リスクを負わずに済み、返済額が読みやすい点が資金繰り設計上の安心材料になります。一方で、メニューごとに対象者・資金使途・取扱期限が細かく定められているため、自社がどのメニューに該当するかは要綱の確認が前提です。制度融資の基本構造や他地域との比較は<a href="/guide/local-loan-program-guide">自治体制度融資の完全ガイド</a>で整理しています。
申込手順と相談先:金融機関窓口と三重県信用保証協会
三重県の制度融資は、取扱金融機関の支店窓口で融資を申し込み、金融機関を通じて三重県信用保証協会に信用保証を依頼する流れが基本です。具体的には、(1)事業者が金融機関に保証委託の書類を添えて融資を申し込み、(2)金融機関が三重県信用保証協会へ信用保証を依頼、(3)保証協会が保証審査を行い、(4)承諾されれば信用保証書を発行、(5)金融機関が保証書に基づいて融資を実行し、(6)事業者が契約どおり返済する、という6ステップです。最短ルートは、取引のある地方銀行・信用金庫の融資担当に「三重県の制度融資(創業・再挑戦アシスト資金/がんばる小規模企業応援資金など)を使いたい」と直接相談することです。三重県内では地域金融機関が窓口になり、保証協会の保証実績が県内最多とされる<a href="/bank/hyakugo-bank">百五銀行</a>のほか、<a href="/bank/mie-shinkin">桑名三重信用金庫</a>など、地元の銀行・信用金庫が制度融資の取扱いに対応しています。創業相談では市町村や商工会議所・商工会が窓口を補完する場合もあり、創業計画書の作成支援を受けられることもあります。申込前には決算書・試算表・事業計画・資金繰り表・納税証明書を揃えておくと、保証協会・金融機関双方の審査がスムーズに進みます。
利率・条件は必ず最新の県公表値を確認する
本記事の融資限度額・期間・利率は、三重県および三重県信用保証協会が公表している令和8年度(2026年度)時点の情報を引用しています。融資利率は毎年度・市中金利の動向を踏まえて見直されるため、申込時点では県の融資制度のご案内(要綱集・利率表)または取扱金融機関で最新値を確認してください。特にがんばる小規模企業応援資金は取扱期限が令和8年(2026年)3月31日とされた期間限定メニューで、本記事公開時点(2026年6月)では取扱期間を過ぎている可能性が高いため、後継・類似メニューの有無を含めて県または取扱金融機関に確認してください。
よくある質問
Q三重県の制度融資はどこに申し込めばよいですか?▼
取扱金融機関(地方銀行・信用金庫など)の支店窓口で融資を申し込み、金融機関を通じて三重県信用保証協会に信用保証を依頼する流れです。保証審査が通れば保証書が発行され、金融機関が融資を実行します。まずは取引のある銀行・信用金庫の融資担当に相談するのが最短ルートです。
Q創業予定でも三重県の制度融資は使えますか?▼
使えます。「創業・再挑戦アシスト資金」は創業予定者や創業後間もない事業者を対象としたメニューで、融資限度額3,500万円・融資期間10年以内、原則として物的担保・保証人は不要です。事業計画書や資金繰り表を整えたうえで金融機関や商工会議所に相談するとよいでしょう。
Qがんばる小規模企業応援資金の利率や限度額はどれくらいですか?▼
三重県の公表によると、融資限度額は1事業者あたり2,000万円、融資利率は年1.45%、信用保証料率は年0.50〜1.80%です。融資期間は設備資金が7年以内、運転資金が5年以内(いずれも据置なし)で、従業員20人(商業・サービス業は5人)以下の小規模企業が対象です。
Q三重県の制度融資の利率は固定ですか、変動ですか?▼
多くのメニューが固定金利で設計されており、借入時点の利率が返済まで続くため、金利上昇局面でも返済計画を立てやすいのが特徴です。利率は年度ごとに市中金利の動向を踏まえて見直されるため、申込時点の最新利率を県の利率表または取扱金融機関で確認してください。
Q三重県内のどの金融機関が制度融資を取り扱っていますか?▼
三重県を地盤とする地方銀行・信用金庫が取扱窓口になります。三重県信用保証協会の保証実績が県内最多とされる百五銀行のほか、桑名三重信用金庫など地元の金融機関が制度融資に対応しています。取引のある金融機関の融資担当に三重県の制度融資を使いたい旨を伝えるのが確実です。
Q愛知県や静岡県の制度融資とは何が違いますか?▼
基本構造(県・金融機関・保証協会の三者連携)は東海各県で共通ですが、メニュー名や条件は県ごとに異なります。三重県は創業・再挑戦アシスト資金や、小規模企業の前向き投資を低利で支えるがんばる小規模企業応援資金など、独自名称のメニューを持つ点が特徴です。制度の基本と他地域比較は当サイトの自治体制度融資ガイドで確認できます。
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