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コインランドリー開業・投資の資金ガイド|設備と使える融資制度

公開: 2026-06-07

コインランドリーは大型洗濯乾燥機への先行投資が資金の大半を占める設備集約型ビジネスだ。人件費がほぼかからない無人運営のため、運転資金は水道光熱費と賃料が中心になる。資金調達は公庫の創業融資・民間銀行・リースを目的別に使い分けるのが基本になる。

ポイント

この記事のポイント

公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」の融資限度額

7,200万円(うち運転資金4,800万円)

出典: 日本政策金融公庫 新規開業・スタートアップ支援資金(公式)

同制度の返済期間

設備資金20年以内・運転資金10年以内(いずれも据置期間5年以内)

出典: 日本政策金融公庫 新規開業・スタートアップ支援資金(公式)

同制度の対象者

新たに事業を始める方、または事業開始後おおむね7年以内の方

出典: 日本政策金融公庫 新規開業・スタートアップ支援資金(公式)

コインランドリーの資金需要:設備への先行投資が大半を占める

コインランドリー事業の資金は「設備資金」と「運転資金」に分かれるが、開業時はそのほとんどが設備資金に集中する。大型の洗濯乾燥機(業務用ドラム式・乾燥専用機など複数台)、物件の取得または賃借、内装・床や排水・ガス配管などの工事、キャッシュレス決済システムや両替機・防犯カメラの導入が主な設備項目だ。一方で運転資金は、無人運営のため人件費がほぼ発生せず、水道光熱費・物件賃料・両替用現金・清掃や保守の委託費が中心となる。この「初期に重く・月次は軽い」というコスト構造が、後述する融資とリースの使い分けを考えるうえでの出発点になる。なお初期投資額や投資回収期間は立地・規模・新築か居抜きかで大きく変わるため、本記事では特定の金額を断定しない。設備見積もりと事業計画は必ず複数の機器メーカー・施工会社から取得して比較する。

使える融資制度:公庫の創業融資・民間銀行・リースの使い分け

新規にコインランドリーを始める場合、まず検討されるのが日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」だ。新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方が対象で、融資限度額は7,200万円(うち運転資金4,800万円)、返済期間は設備資金20年以内・運転資金10年以内(いずれも据置期間5年以内)となっている。設備資金の比率が高いコインランドリーは、この長期の設備資金枠と相性が良い。民間銀行・信用金庫の事業融資も選択肢で、地域での取引実績がある場合は相談しやすい。これらの「借入」に対し、機器をリースで導入する方法もある。リースは初期の現金支出を抑えて月々の定額で支払う仕組みで、購入のように機器が自社資産にはならない。設備資金は公庫や銀行の長期融資、機器の一部はリース、というように組み合わせる設計も実務では行われる。

公庫の創業融資を使う際の注意点

かつての「新創業融資制度」は2024年に廃止され、現在は「新規開業・スタートアップ支援資金」に統合されている。古い情報を参照しないよう注意したい。融資にあたっては設備資金(物件取得費・内外装費・機器費用)と運転資金(賃料・水道光熱費など)に分けた事業計画と、適正な計画の策定・遂行能力が求められる。具体的な金利・自己資金要件・審査の可否は申込時点の制度と個別事情によるため、最寄りの公庫支店に確認することが前提になる。

機器導入における融資(購入)とリースの比較

項目融資で購入リースで導入
機器の所有自社の資産になるリース会社の所有(自社資産にならない)
初期の現金支出頭金・自己資金が必要初期支出を抑えやすい
支払い方法元利を返済(長期も可)月々の定額リース料を契約期間支払う
総支払額の傾向長期保有では抑えられる場合がある手数料が含まれ総額は割高になりやすい
向いている状況自己資金に余裕があり長期保有する初期投資を抑えて早期に開業したい

無人運営・投資型ビジネスとしての特性と資金設計

コインランドリーは従業員を常駐させない無人運営が一般的で、本業や別事業を持ちながら運営する「投資型」「副業型」として取り組まれることが多い。この特性は資金設計に二つの影響を与える。第一に、月々の固定費が賃料と水道光熱費中心で軽いため、運転資金の借入は開業初期の立ち上がり分を見込めば足りるケースが多い。第二に、無人ゆえに「立地」「機器の故障対応」「防犯・トラブル対応」が収益と運営コストを左右するため、事業計画ではこれらの維持費・保守委託費も織り込む必要がある。すでに別事業の決算実績がある法人・個人事業主であれば、その既存事業のキャッシュフローを返済財源として示せるため、銀行融資の審査でも説明がしやすい。土地・建物を新たに取得して開業する場合は、不動産取得分の資金使途が大きくなるため、設備資金と不動産資金を分けて借入を組み立てる。

フランチャイズ加盟の場合の資金

コインランドリーは機器メーカーや本部が提供するフランチャイズ(加盟)モデルでの開業も多い。加盟する場合は、機器費用・内装工事費といった通常の設備資金に加えて、加盟金・研修費・売上に応じたロイヤリティなどの本部への支払いが資金計画に加わる。本部によっては立地調査・機器選定・運営ノウハウの提供を受けられる一方、加盟条件やロイヤリティの料率は本部ごとに異なるため、契約書の内容を必ず確認する。資金調達の枠組み自体は独立開業と同じで、公庫の創業融資・民間銀行の事業融資・機器リースを組み合わせる。フランチャイズ本部が金融機関やリース会社を紹介する仕組みを持つこともあるが、条件は自分で複数を比較して判断したい。加盟金やロイヤリティの具体的な金額・料率は本部により大きく異なるため、本記事では特定の数値を示さない。

FAQ

よくある質問

Qコインランドリー開業の資金は何にいくらかかりますか?
A

資金の大半は業務用の洗濯乾燥機などの機器費用と内外装・設備工事費が占め、これに物件取得費または賃借費が加わる。総額は立地・規模・新築か居抜きかで大きく変わるため、複数の機器メーカー・施工会社から見積もりを取って比較することが前提になる。

Q日本政策金融公庫の融資はコインランドリーでも使えますか?
A

使える。新たに事業を始める方や事業開始後おおむね7年以内の方は「新規開業・スタートアップ支援資金」を利用でき、設備資金(物件・内装・機器)と運転資金(賃料・水道光熱費など)が対象になる。融資限度額は7,200万円で、設備資金は20年以内の長期返済が可能なため設備比率の高い本事業と相性が良い。

Q機器は融資で買うのとリースで借りるのどちらが良いですか?
A

自己資金に余裕があり長期保有するなら融資で購入、初期の現金支出を抑えて早期に開業したいならリースが向く。リースは月々の定額支払いで初期負担を軽くできる反面、手数料が含まれ総支払額は割高になりやすい。設備資金は長期融資、一部機器はリースと組み合わせる設計も実務では行われる。

Q無人運営でも運転資金は必要ですか?
A

必要になる。人件費はほぼかからないが、水道光熱費・物件賃料・両替用現金・清掃や保守の委託費といった固定費が毎月発生する。開業初期は売上が安定するまでの立ち上がり分を運転資金として見込んでおくと資金繰りが安定する。

Qフランチャイズで開業する場合、資金は独立開業と違いますか?
A

機器費用や内装工事費といった設備資金は同様だが、加盟金・研修費・売上に応じたロイヤリティなど本部への支払いが資金計画に加わる。料率や条件は本部ごとに異なるため契約書を必ず確認する。資金調達は独立開業と同じく公庫の創業融資・民間銀行・リースを組み合わせる。

Q本業を持ちながら副業・投資としてコインランドリーを始められますか?
A

無人運営が前提のため、本業や別事業を持ちながら運営する投資型・副業型の取り組みは多い。すでに別事業の決算実績がある場合は、その既存事業のキャッシュフローを返済財源として示せるため、銀行融資の審査でも資金計画を説明しやすい。

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