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福島県の制度融資ガイド

中小企業制度資金のメニューと申込手順

執筆: 法人融資ナビ編集部 / 公開: 2026-06-07 / 更新: 2026-10-02

福島県中小企業制度資金は、福島県・取扱金融機関・福島県信用保証協会の三者が連携し、県内中小企業に事業資金を供給する公的融資です。本記事では「制度保証」と「制度融資」の違い、福島県小規模企業支援資金(限度額2,000万円・固定年2.0%以内)やふくしま事業承継資金など福島独自のメニュー、対象者と申込手順を実務目線で整理します。

要点

この記事で先に確認すること

01
福島県小規模企業支援資金の限度額・期間・利率
融資限度額は2,000万円(既存の保証付融資残高との合計で2,000万円の範囲内)。融資期間は運転資金7年以内・設備資金10年以内。 融資利率は固定年2.0%以内。対象は県内に事業所を有し従業員20人以下(商業・サービス業は5人以下)の小規模事業者
出典: 福島県信用保証協会「福島県小規模企業支援資金融資制度」 https://www.fukushima-cgc.or.jp/guaranteecp/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E5%B0%8F%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E6%94%AF%E6%8F%B4%E6%94%AF%E6%8F%B4%E8%B3%87%E9%87%91%E8%9E%8D%E8%B3%87%E5%88%B6%E5%BA%A6/
02
ふくしま事業承継資金の限度額・期間・利率
対象は県内に事業所を有し事業承継を行おうとする者または承継後5年未満の中小企業者等。融資限度額は運転・設備資金1億円(認定を受けた場合は2億円)、融資期間10年以内(据置1年以内)、融資利率は固定年1.4%以内
出典: 福島県「福島県中小企業制度資金「ふくしま事業承継資金」について」 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/32011b/jigyoushoukei-yuushishikinn.html
03
制度資金の体系(制度保証と制度融資)
福島県中小企業制度資金は、融資利率を金融機関所定とする「制度保証」(福島県起業家支援保証・長期安定保証・短期保証・経営力強化保証・経営環境改善保証等)と、融資利率の上限を定める「制度融資」(小規模企業支援資金・信用組合資金・ふくしま事業承継資金・事業再生資金・産業育成資金等)に分かれる。融資を希望する場合は県内の金融機関に相談する
出典: 福島県「中小企業制度資金一覧」 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/32011b/seidosikin.html
04
申込み先と福島県信用保証協会への提出書類
申込み先は県内の金融機関(銀行、信用金庫、信用組合、商工中金、ふくしま未来・福島さくら・夢みなみ・東西しらかわ・会津よつばの各農業協同組合)で、融資は金融機関などの審査により決定される。 福島県信用保証協会には、信用保証依頼書・信用保証委託申込書・直近2期分の確定申告書の写し(決算書)を出し、初回申込では商業登記簿謄本と印鑑証明書も必要。窓口は福島営業店・郡山支店・白河支店・会津支店・いわき支店・相双支店の6か所(確認日2026年10月2日)
出典: 福島県「小規模企業支援資金(概要)」 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/750440.pdf/福島県信用保証協会「必要書類」 https://www.fukushima-cgc.or.jp/guide/document//「窓口のご案内」 https://www.fukushima-cgc.or.jp/about/office/
関連銀行東邦銀行地方銀行
→

SECTION 01

福島県中小企業制度資金の仕組み:県・金融機関・信用保証協会の連携

福島県中小企業制度資金は、福島県・取扱金融機関・福島県信用保証協会の三者が連携して県内中小企業の資金調達を支える公的融資制度です。中小企業者が金融機関を通じて融資を受ける際に、福島県信用保証協会が融資を保証することで金融機関側の返済リスクをカバーし、自力では民間融資を受けにくい事業者でも資金調達しやすくする設計になっています。

福島県の制度資金は大きく二つの体系に分かれているのが特徴です。一つは融資利率を金融機関所定とする「制度保証」で、起業家支援保証・長期安定保証・短期保証・経営力強化保証・経営環境改善保証などがこれに当たります。

もう一つは県が融資利率の上限を定める「制度融資」で、小規模企業支援資金・信用組合資金・ふくしま事業承継資金・事業再生資金・産業育成資金などが含まれます。利率の上限が定められている制度融資は金利水準の見通しが立てやすく、制度保証は枠や用途の柔軟性が高いという違いがあります。

福島県は東北の主要県として製造業・農業・食品関連・エネルギー関連など多様な業種の中小企業が集まっており、自社の局面に合わせてこれらのメニューを選べる点が制度資金を使う実務上の利点です。融資を希望する場合は、まず県内の取扱金融機関に相談する流れになります。

SECTION 02

主要メニューの対象と条件:小規模企業支援資金・事業承継資金

福島県の制度資金には複数のメニューがありますが、小規模事業者が日常の運転・設備資金に使いやすい中核が「福島県小規模企業支援資金」です。対象は県内に事業所を有し、従業員20人以下(商業・サービス業は5人以下)の小規模事業者で、法人・個人のほか事業協同小組合・企業組合・医療法人なども含まれます。

融資限度額は2,000万円(既存の保証付融資残高との合計で2,000万円の範囲内)、融資期間は運転資金7年以内・設備資金10年以内、融資利率は固定年2.0%以内です。事業のバトンタッチ局面では「ふくしま事業承継資金」が用意されており、対象は事業承継を行おうとする者または承継後5年未満の中小企業者等で、融資限度額は運転・設備資金1億円(認定を受けた場合は2億円)、融資期間10年以内(据置1年以内)、融資利率は固定年1.4%以内です。

創業期には「福島県起業家支援保証制度資金」があり、一般枠・創業関連保証枠・スタートアップ創出促進保証枠に分かれます。各メニューで対象要件・限度額・利率・期間が異なるため、利率や限度額は改定されることもあります。小規模企業支援資金の固定年2.0%以内とふくしま事業承継資金の固定年1.4%以内は、県の令和8年度中小企業制度資金一覧表(令和8年10月1日現在)でも同じ値です(確認日2026年10月2日)。

申込前に福島県経営金融課の最新案内か取扱金融機関・福島県信用保証協会で必ず確認してください。

福島県中小企業制度資金の主なメニュー(県・保証協会の案内に基づく)

メニュー限度額融資期間利率
小規模企業支援資金2,000万円運転7年・設備10年以内固定年2.0%以内
ふくしま事業承継資金1億円(認定時2億円)10年以内(据置1年以内)固定年1.4%以内
起業家支援保証制度資金一般枠2,000万円ほか10年以内金融機関所定

SECTION 03

申込手順と県内金融機関:福島県信用保証協会との連携

福島県中小企業制度資金の申込みは、県内の金融機関の窓口で行います。小規模企業支援資金や事業承継資金などの概要資料では、申込み先は銀行・信用金庫・信用組合・商工中金と、ふくしま未来・福島さくら・夢みなみ・東西しらかわ・会津よつばの各農業協同組合です。金融機関を通じて福島県信用保証協会へ保証も申し込み、金融機関の融資審査と保証審査を経て、保証承諾後に融資が実行されます。

福島県信用保証協会の本店はコラッセふくしま(福島市三河南町1-20)にあり、創業・事業承継・経営課題解決などの経営支援も担っています。保証の相談は、管轄の営業店・支店(福島営業店・郡山支店・白河支店・会津支店・いわき支店・相双支店の6か所)で受け付けています。保証料率はCRDスコアに基づく9段階の料率区分で、決算書の作成状況や保証条件によって最大0.2%の割引が適用される場合があります。

福島県信用保証協会の案内では、保証の申込みごとに毎回、信用保証依頼書(金融機関が作成)と信用保証委託申込書が必要です。確定申告書の写し(決算書)は直近2期分で、別表と勘定科目内訳明細があるものを出し、前回までの利用時に提出済みの場合や業歴が足りない場合は不要です。商業登記簿謄本と印鑑証明書は初回申込時に必要で、個人情報の取扱いに関する同意書も原則として初回に出します。

納税証明書や許認可証の写し、設備資金の見積書などは、必要に応じて求められます(確認日2026年10月2日)。制度融資の基本構造や他地域との比較は自治体制度融資の完全ガイドを参照してください。

福島県内の地域金融機関との組み合わせ

小規模企業支援資金や事業承継資金などの概要資料では、申込み先は県内の金融機関(銀行、信用金庫、信用組合、商工中金、5つの農業協同組合)とされています。福島県最大規模の地方銀行東邦銀行は福島県信用保証協会の保証付き融資を幅広く取り扱っており、復興需要に対応した設備投資融資や農業・食品製造・エネルギー関連企業への支援にも実績があるため、制度資金の相談先として有力です。

福島市内の小規模事業者や創業期の事業者は、地域に密着した福島信用金庫のような信用金庫に相談すると、地元産業の事情に通じた担当が制度資金の活用を案内してくれます。県内の銀行・信用金庫・信用組合のほか、商工中金やふくしま未来・福島さくら・夢みなみ・東西しらかわ・会津よつばの各農業協同組合も申込み先に含まれるため、メインバンクが申込み先であればその取引関係を活かして同じ制度を利用できます。

福島県信用保証協会の窓口と県の相談先

福島県信用保証協会の本店は福島市三河南町1-20のコラッセふくしま10階・11階にあり、代表電話は024-526-2331です。保証の相談は管轄の営業店・支店に行い、管轄は次のとおりです。福島営業店(福島市・伊達市・二本松市・本宮市・伊達郡・安達郡、電話024-526-1530)、郡山支店(郡山市・須賀川市・田村市・岩瀬郡・田村郡・石川郡のうち浅川町を除く地域、電話024-932-2769)、白河支店(白河市・西白河郡・東白川郡・石川郡浅川町、電話0248-24-0156)、会津支店(会津若松市・喜多方市・大沼郡・河沼郡・耶麻郡・南会津郡、電話0242-23-9171)、いわき支店(いわき市、電話0246-23-3570)、相双支店(相馬市・南相馬市・相馬郡・双葉郡、電話0244-23-5105)です(確認日2026年10月2日)。

県の制度資金そのものの照会は、福島県商工労働部経営金融課の金融担当(福島市杉妻町2-16 西庁舎12階、電話024-521-7262)が受けています。

自社に合うメニューを事前に見極める

福島県の制度資金は「制度保証」と「制度融資」に分かれ、用途や事業の局面ごとにメニューが用意されています。小規模事業者の運転・設備資金なら小規模企業支援資金、事業のバトンタッチならふくしま事業承継資金、創業なら起業家支援保証制度資金、というように自社の資金需要がどの局面にあるかを見極めてから相談するのが基本です。

福島県経営金融課(福島市杉妻町)が制度資金の所管で、最新の制度資金一覧や要綱を公表しています。利率の上限や限度額は年度ごとに改定されることがあるため、申込前に県公式の最新案内か取扱金融機関で必ず確認してください。

SOURCES

この記事で参照した根拠

  1. 01

    福島県小規模企業支援資金の限度額・期間・利率

    出典: 福島県信用保証協会「福島県小規模企業支援資金融資制度」 https://www.fukushima-cgc.or.jp/guaranteecp/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E5%B0%8F%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E6%94%AF%E6%8F%B4%E6%94%AF%E6%8F%B4%E8%B3%87%E9%87%91%E8%9E%8D%E8%B3%87%E5%88%B6%E5%BA%A6/

  2. 02

    ふくしま事業承継資金の限度額・期間・利率

    出典: 福島県「福島県中小企業制度資金「ふくしま事業承継資金」について」 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/32011b/jigyoushoukei-yuushishikinn.html

  3. 03

    制度資金の体系(制度保証と制度融資)

    出典: 福島県「中小企業制度資金一覧」 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/32011b/seidosikin.html

  4. 04

    申込み先と福島県信用保証協会への提出書類

    出典: 福島県「小規模企業支援資金(概要)」 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/750440.pdf/福島県信用保証協会「必要書類」 https://www.fukushima-cgc.or.jp/guide/document//「窓口のご案内」 https://www.fukushima-cgc.or.jp/about/office/

数値・制度は変更される場合があります。確認方法と訂正方針は 運営・編集方針をご覧ください。

FAQ

よくある質問

Q福島県の制度融資(中小企業制度資金)はどこで申し込めますか。▼
A

県内の金融機関の窓口で申し込みます。小規模企業支援資金や事業承継資金などの概要資料では、申込み先は銀行・信用金庫・信用組合・商工中金と、ふくしま未来・福島さくら・夢みなみ・東西しらかわ・会津よつばの各農業協同組合です。東邦銀行や福島信用金庫もこの区分の金融機関です。

金融機関を通じて福島県信用保証協会へ保証も申し込む流れで、融資は金融機関などの審査により決定されます。保証協会の窓口は管轄の営業店・支店ごとに分かれるため、所在地に近い窓口を協会の窓口案内で確認してください。

Q福島県小規模企業支援資金の限度額と利率はどれくらいですか。▼
A

融資限度額は2,000万円(既存の保証付融資残高との合計で2,000万円の範囲内)、融資期間は運転資金7年以内・設備資金10年以内、融資利率は固定年2.0%以内です。対象は県内に事業所を有し従業員20人以下(商業・サービス業は5人以下)の小規模事業者です。条件は改定されることがあるため、申込前に福島県信用保証協会か取扱金融機関で最新条件を確認してください。

Q福島県の「制度保証」と「制度融資」は何が違いますか。▼
A

福島県中小企業制度資金は二つの体系に分かれます。「制度保証」は融資利率を金融機関所定とするもので、起業家支援保証・長期安定保証・経営力強化保証などが該当します。

「制度融資」は県が融資利率の上限を定めるもので、小規模企業支援資金・ふくしま事業承継資金・事業再生資金などが該当します。利率上限のある制度融資は金利の見通しが立てやすい点が特徴です。

Q事業承継のための制度資金はありますか。▼
A

はい、「ふくしま事業承継資金」があります。対象は県内に事業所を有し事業承継を行おうとする者または承継後5年未満の中小企業者等で、一般枠と無保証人枠があります。

融資限度額は運転・設備資金1億円(認定を受けた場合は2億円)、融資期間は10年以内(据置1年以内)、融資利率は固定年1.4%以内です。詳細は福島県経営金融課または取扱金融機関で確認してください。

Q創業時に使える福島県の制度資金はありますか。▼
A

「福島県起業家支援保証制度資金」があり、一般枠・創業関連保証枠・スタートアップ創出促進保証枠に分かれます。対象は創業者・事業承継者・第二創業者・独立開業者・ベンチャー企業などで、限度額は枠により異なります(一般枠2,000万円、創業関連・スタートアップ枠3,500万円など)。融資利率は金融機関所定で、枠ごとに据置期間などの条件が異なるため申込前に確認してください。

Q審査から融資実行までどのくらいかかりますか。▼
A

金融機関の融資審査と福島県信用保証協会の保証審査を順に通すため、書類の整い具合や保証協会の混雑状況により所要期間は変動します。協会の案内では、直近2期分の確定申告書の写し(決算書)と信用保証委託申込書が基本の書類で、初回は商業登記簿謄本と印鑑証明書も必要です。設備資金では見積書も求められ、担当者が訪問して現況を聞く場合もあります。

設備購入など期限のある資金需要は早めに取扱金融機関へ相談してください。

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