大分県の制度融資「県制度資金」は、民間金融機関や政府系金融機関による金融を補完し、中小企業・小規模事業者の資金調達を円滑にするための公的融資です。本記事では、中小企業活性化資金をはじめとする令和8年度(2026年度)の主要メニュー、預託方式と大分県信用保証協会の仕組み、申込手順を整理します。
この記事で先に確認すること
- 制度の目的と仕組み(預託方式)
- 県制度資金は民間金融機関・政府系金融機関による金融を補完し中小企業・小規模事業者の資金調達円滑化を図る公的融資。県が貸付原資の一部を指定金融機関に預託し、金融機関が自らの資金を加えて融資、融資審査は金融機関と信用保証協会が行う
- 出典: 大分県「大分県制度融資(県制度資金)の概要」(pref.oita.jp/soshiki/14040/seidosikin-gaiyo.html)
- 令和8年度の主な資金メニュー
- 中小企業振興資金/中小企業活性化資金/中小企業経営改善資金/経営安心借換資金/事業再生支援資金/チャレンジ中小企業応援資金/経営力強化資金/事業承継資金/事業継続力強化資金/創業支援資金/小口零細企業資金など
- 出典: 大分県「令和8年度 県制度資金の要綱・要領」(pref.oita.jp/soshiki/14040/r8youkouyouryou.html)
- 申込の流れと相談先
- 取扱金融機関の窓口で申込→金融機関を通じて大分県信用保証協会へ保証申込→保証審査・融資審査→信用保証書発行→融資実行。制度内容の照会は大分県経営創造・金融課(金融・再生支援班)が受付
- 出典: 大分県「大分県制度融資(県制度資金)の概要」(pref.oita.jp/soshiki/14040/seidosikin-gaiyo.html)
- 保証料率ゼロ枠を100→200億円に拡充(2026年度6月補正)
- 大分県は2026年6月、総額75億9600万円の2026年度6月補正予算案を発表。中東情勢の影響を受ける中小企業の資金繰り支援として、保証料率ゼロの県制度融資枠を100億円から200億円に増額する事業に30億4100万円を計上
- 出典: 日本経済新聞「大分県の補正予算案75億円、中東影響の中小企業の資金繰り支援拡充」(nikkei.com/article/DGXZQOJC025HN0S6A600C2000000/)
SECTION 01
大分県の制度融資(県制度資金)の仕組み
大分県の制度融資は「県制度資金」と呼ばれ、民間金融機関や政府系金融機関による金融を補完し、中小企業・小規模事業者が行う資金調達の円滑化を図ることを目的としています。仕組みの特徴は預託方式です。県は制度資金運営のため貸付原資の一部を指定金融機関に預託し、金融機関はこれに自らの資金を加えて融資を行います。
融資審査は金融機関と大分県信用保証協会が行い、保証協会が信用補完(返済が滞った場合の代位弁済)を担うことで、信用力や担保が十分でない中小企業でも借入れしやすくなります。県・大分県信用保証協会・指定金融機関の三者が連携することで、民間プロパー融資より低利・長期の条件で事業資金を調達できる点が県制度資金の基本的なメリットです。実際の限度額・利率・保証料率はメニューと審査結果によって決まるため、自社の資金需要がどのメニューに当てはまるかを見極めてから相談するのが基本になります。
SECTION 02
令和8年度の主要メニューと中小企業活性化資金
大分県の令和8年度(2026年度)県制度資金には、目的別に複数の資金メニューが用意されています。県公式の要綱・要領には、汎用的な事業資金を支える「中小企業振興資金」「中小企業活性化資金」、収益改善を支える「中小企業経営改善資金」、借換えに対応する「経営安心借換資金」、再生局面の「事業再生支援資金」、短期資金需要に応える「定時返済不要短期資金」、革新に挑む事業者向けの「チャレンジ中小企業応援資金」、賃上げを後押しする「経営力強化資金」、承継期の「事業承継資金」、BCP関連の「事業継続力強化資金」、観光振興の「おんせん県魅力アップサポート資金」、創業期の「創業支援資金」、災害復旧の「災害復旧資金」、小規模向けの「小口零細企業資金」などのメニューが収録されています。
なかでも「中小企業活性化資金」は、業況や資金繰りに課題を抱える中小企業の事業活動を下支えする一般融資の役割を担うメニューです。各メニューの限度額・融資期間・利率・保証料率・対象要件は資金ごとの要領(PDF)に定められているため、申込前に必ず県公式の令和8年度の最新資料か、取扱金融機関・大分県信用保証協会で確認してください。
大分県 県制度資金の主なメニュー(令和8年度 要綱・要領に基づく)
| メニュー | 想定する局面 |
|---|---|
| 中小企業活性化資金 | 業況・資金繰りに課題のある事業者の運転・設備資金 |
| 創業支援資金 | これから創業する・創業して間もない事業者 |
| 経営力強化資金 | 賃上げに取り組む中小企業の支援 |
| 事業承継資金 | 事業承継期の資金需要 |
| 経営安心借換資金 | 既存借入の借換えによる返済負担の軽減 |
SECTION 03
申込手順と相談先
県制度資金の申込みは、取扱金融機関の窓口を起点とする流れです。まず取引のある銀行・信用金庫の融資担当に「大分県の制度融資(県制度資金)を使いたい」と相談し、金融機関を通じて大分県信用保証協会へ保証申込を行います。保証協会の保証審査と金融機関の融資審査を経て、保証が適当と認められると金融機関に信用保証書が発行され、その条件に沿って融資が実行されます。
地域金融機関では、大分県を地盤とする大分銀行や大分信用金庫が県制度資金の取扱実績を持ち、地域の産業事情に通じた担当が対応します。申込時には直近の決算書(税務申告書一式)、試算表、資金使途を裏付ける書類(設備資金なら見積書、運転資金なら資金繰り表)、事業計画書、納税証明書などを揃えておくと審査がスムーズです。
制度内容そのものの照会は、大分県の経営創造・金融課(金融・再生支援班)でも受け付けています。制度融資の基本構造や他地域との比較は自治体制度融資の完全ガイドを参照してください。
中東情勢を踏まえた保証料率ゼロ枠の拡充(2026年度補正)
大分県は2026年6月、一般会計で総額75億9600万円の2026年度6月補正予算案を発表しました。このうち、中東情勢の影響を受ける中小企業の資金繰りを支援するため、保証料率ゼロの県制度融資枠を現在の100億円から200億円に増額する事業に30億4100万円を計上しています。
原材料価格やエネルギーコストの高止まりで資金繰りに影響が出ている事業者にとって、保証料負担を抑えた借入枠が拡充される点は重要です。適用対象や要件は予算成立後に県・大分県信用保証協会から案内されるため、該当しそうな事業者は最新情報を確認してください。
金利・限度額は必ず最新値を確認する
県制度資金の限度額・利率・保証料率は、メニュー・融資期間・財務区分・認定区分によって異なり、年度ごとに見直されることがあります。固定金利が基本のため、借入時点の利率が返済まで続くケースが多い点も押さえておきたいところです。本記事で具体的な金額・利率を断定していないのは、適用条件が要領ごとに細かく定められているためで、実際の条件は申込先の金融機関または大分県信用保証協会で見積もりを取り、令和8年度の最新の要綱・利率を確認したうえで判断することを推奨します。
SOURCES
この記事で参照した根拠
- 01
制度の目的と仕組み(預託方式)
出典: 大分県「大分県制度融資(県制度資金)の概要」(pref.oita.jp/soshiki/14040/seidosikin-gaiyo.html)
- 02
令和8年度の主な資金メニュー
出典: 大分県「令和8年度 県制度資金の要綱・要領」(pref.oita.jp/soshiki/14040/r8youkouyouryou.html)
- 03
申込の流れと相談先
出典: 大分県「大分県制度融資(県制度資金)の概要」(pref.oita.jp/soshiki/14040/seidosikin-gaiyo.html)
- 04
保証料率ゼロ枠を100→200億円に拡充(2026年度6月補正)
出典: 日本経済新聞「大分県の補正予算案75億円、中東影響の中小企業の資金繰り支援拡充」(nikkei.com/article/DGXZQOJC025HN0S6A600C2000000/)
数値・制度は変更される場合があります。確認方法と訂正方針は 運営・編集方針をご覧ください。
FAQ
よくある質問
Q大分県の制度融資(県制度資金)とは何ですか?▼
民間金融機関や政府系金融機関による金融を補完し、中小企業・小規模事業者の資金調達を円滑にするための大分県の公的融資制度です。県が貸付原資の一部を指定金融機関に預託し、金融機関が自らの資金を加えて融資を行い、融資審査は金融機関と大分県信用保証協会が行います。
Q大分県の県制度資金にはどんなメニューがありますか?▼
令和8年度(2026年度)の要綱・要領には、中小企業振興資金・中小企業活性化資金・中小企業経営改善資金・経営安心借換資金・チャレンジ中小企業応援資金・経営力強化資金・事業承継資金・事業継続力強化資金・創業支援資金・小口零細企業資金などが収録されています。資金繰り・創業・承継・借換えと目的別に分かれているため、自社の資金需要に合わせて選びます。
Q中小企業活性化資金はどんなときに使えますか?▼
中小企業活性化資金は、業況や資金繰りに課題を抱える中小企業の事業活動を下支えする一般融資の役割を担うメニューです。運転資金・設備資金の調達に活用できます。限度額・利率・対象要件は資金ごとの要領(PDF)に定められているため、申込前に大分県公式の令和8年度の最新資料か取扱金融機関・大分県信用保証協会で確認してください。
Q大分県の制度融資はどこに申し込めばよいですか?▼
取扱金融機関の支店窓口で融資を申し込み、金融機関を通じて大分県信用保証協会に保証申込を行います。保証審査と融資審査を経て、保証が適当と認められると金融機関に信用保証書が発行され、その条件に沿って融資が実行されます。大分銀行や大分信用金庫など取引のあるメインバンクの融資担当に相談するのが最短ルートです。
Q保証料率ゼロの融資枠が拡充されると聞きました。▼
大分県は2026年6月、総額75億9600万円の2026年度6月補正予算案を発表し、中東情勢の影響を受ける中小企業の資金繰り支援として、保証料率ゼロの県制度融資枠を100億円から200億円に増額する事業に30億4100万円を計上しました。適用対象や要件は予算成立後に県・大分県信用保証協会から案内されるため、最新情報を確認してください。
Q申込時にはどんな書類が必要ですか?▼
一般的には直近の決算書(税務申告書一式)、試算表、資金使途を裏付ける書類(設備資金なら見積書、運転資金なら資金繰り表)、事業計画書、納税証明書などを揃えます。メニューや審査区分により追加書類が求められることがあるため、申込先の金融機関または大分県信用保証協会で必要書類と最新の利率・要綱を確認してください。
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