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法人融資ナビ2026年最新版
融資

IT・ウェブの法人融資ガイド

固定資産が少なく担保評価が難しいIT業界ですが、SaaSのMRRや受注残が信用補完になります。VC調達歴・ARRの成長率が銀行の評価に影響します。

執筆: 法人融資ナビ編集部 / 公開: 2026-04-20 / 更新: 2026-07-23

要点

IT・ウェブが融資を探す前に見るポイント

向いている銀行
ネット銀行(GMOあおぞらネット銀行・PayPay銀行)はIT企業のビジネスモデルを理解した審査が得意。日本政策金融公庫の無担保融資。スタートアップ支援に積極的なみずほ・三井住友等の都市銀行のスタートアップ部門。
主な資金使途
エンジニア採用・外注費(運転資金)、サーバー・クラウドインフラ費用(設備資金)、マーケティング・広告投資(事業拡大資金)、M&Aによる事業拡大(M&A資金)。
審査のポイント
ARR(年間経常収益)・MRRの推移と成長率。SaaSなら解約率(チャーンレート)・LTV。受注残高と契約継続性。VC調達歴とVCの顔ぶれも信用補完になる。
タイプ

推奨する金融機関タイプ

ポイント

IT・ウェブの融資ポイント

向いている銀行

ネット銀行(GMOあおぞらネット銀行・PayPay銀行)はIT企業のビジネスモデルを理解した審査が得意。日本政策金融公庫の無担保融資。スタートアップ支援に積極的なみずほ・三井住友等の都市銀行のスタートアップ部門。

主な資金使途

エンジニア採用・外注費(運転資金)、サーバー・クラウドインフラ費用(設備資金)、マーケティング・広告投資(事業拡大資金)、M&Aによる事業拡大(M&A資金)。

審査のポイント

ARR(年間経常収益)・MRRの推移と成長率。SaaSなら解約率(チャーンレート)・LTV。受注残高と契約継続性。VC調達歴とVCの顔ぶれも信用補完になる。

必要書類

決算書・月次試算表、ARR/MRR推移レポート、契約書の写し(顧客リスト)、事業計画書(KPI含む)。VCから投資を受けている場合は投資契約書の概要も有効。

注意点

赤字でも成長率が高く受注残がある場合は積極的に説明することが重要。担保がなければ信用保証協会付き融資を活用するとハードルが下がる。SES(客先常駐)と自社プロダクトでは審査基準が異なる。

金利確認の観点

IT企業の金利は担保の有無、保証協会の利用、赤字先行投資の説明力、売上継続性で変わる。ネット銀行・公庫・都市銀行の公式条件を確認し、ARR/MRRや受注残を返済原資の説明に使う。

おすすめ

IT・ウェブに向いている銀行

ネット銀行・政府系・都市銀行
政府系日本政策金融公庫

「新規開業・スタートアップ支援資金」(2024年4月に旧新創業融資制度を統合)は新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の事業者を対象とし、融資限度額7,200万円。担保・保証人は希望を伺いながら相談する方式で、無担保・無保証人での対応も可能。事業計画書の内容・経営者の資質を評価する審査方式で、政府系創業融資の代表例。

政府系商工中金

商工中金の融資対象は、株主である中小企業団体とその構成員が中心で、共同出資会社、海外現地法人、事業承継予定者などの相談にも応じる。相談時点で組合員でなくても相談できるが、融資時点では構成員等となる必要がある。新規融資の相談は最寄りの本・支店へ電話し、営業日の9時から17時に受け付けるため、自社の組合との関係と資金使途を先に確認したい。法人口座開設は登記事項証明書(作成後6カ月以内の原本提示)と取引担当者の本人確認書類が必要で、所定の資料の提出を求められる場合がある。

ネット銀行GMOあおぞらネット銀行

融資枠型ビジネスローンのあんしんワイドはオンライン完結型で、決算書、事業計画書、担保、保証人が不要と案内されている。審査はGMOあおぞらネット銀行または他行の入出金明細で行われ、法人代表者への電話ヒアリング、審査結果のメール通知、契約後のインターネットバンキング借入という流れ。申込には同銀行の法人口座が必要なため、口座開設と日々の入出金を同じ銀行に集約している法人ほど使いやすい。

都市銀行みずほ銀行

みずほ銀行の資金調達ページは、経営戦略にあわせたオーダーメイド型の資金調達ソリューションを案内し、コミットメントライン、シンジケートローン、不動産ファイナンス、LBO/MBO/買収ファイナンス/企業再生、アセットファイナンス、船舶ファイナンス、プロジェクトファイナンス、電子契約サービスを掲載している。信用保証協会保証付貸出では、各地の信用保証協会との提携による各種提携融資制度を用意すると説明する。

都市銀行三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行の法人ページは資金調達メニューとしてオンライン融資サービス「Biz LENDING」、中小企業向け融資、電手決済サービス、シンジケートローン・社債、プロジェクトファイナンス、債権流動化などを案内する。Biz LENDINGは来店や決算書が不要で、審査申込から最短2営業日、無担保・無保証での借入が可能と説明されている。スタートアップ支援では口座開設、インターネットバンキング、資金調達を立ち上げ期から中長期的にサポートすると案内する。

都市銀行三井住友銀行

三井住友銀行の資金調達ページでは、中小企業向け融資(ビジネスセレクトローン)、Web借越サービス、電子契約サービス、ストラクチャード・ファイナンス、シンジケートローン、コミットメントライン、サステナブルファイナンス等、証券ファイナンス、リスクファイナンスを案内する。ビジネスセレクトローンは中小企業向けに運転資金・設備資金を支援する事業性融資で、申込には所定審査がある。

FAQ

よくある質問

Q創業2年目のIT企業が融資を受けるには?
A

創業2年目なら日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金が代表的な候補です。ITの場合、自社サービスのサブスクリプション契約数・MRRの成長は継続売上の説明材料になります。また、受注確定の案件があれば注文書を添付することで実態を証明できます。

QVC未調達のスタートアップでも銀行融資は受けられますか?
A

受けられます。日本政策金融公庫は創業初期に強く、VC調達は必須条件ではありません。重要なのは市場規模・競合優位性・代表者の経歴をまとめた事業計画書の質です。事業実績(売上・顧客数)が少しでもあれば説得力が増します。

QSES(システム開発受託)と自社プロダクトで審査資料は変わりますか?
A

SES・受託開発は契約書や発注書で売上の継続性を示しやすい一方、自社プロダクト(SaaS等)はARR・MRRや解約率の説明が重要になります。審査では「継続的な売上の見込み」を資料で示します。

※ 制度名・金額は目安です。最新情報は公式情報でご確認ください。

銀行

この業種に向いている銀行

みずほ銀行

みずほ銀行の法人向け資金調達ページは、経営戦略にあわせたオーダーメイド型の各種ソリューションを提案すると説明し、コミットメントライン、シンジケートローン、不動産ファイナンス、LBO/MBO/買収ファイナンス/企業再生、アセットファイナンス、船舶ファイナンス、プロジェクトファイナンス、電子契約、事業債、信用保証協会保証付貸出を案内する。成長分野ではみずほサステナビリティ・リンク・ローン PRO、Mizuhoポジティブ・インパクトファイナンス、DX推進サポートローン、SDGs推進サポートローンも確認できる。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行の法人ページは、資金調達としてBiz LENDING、中小企業向け融資、電手決済サービス、シンジケートローン・社債、プロジェクトファイナンス、債権流動化などを案内する。Biz LENDINGは来店や決算書が不要で、審査申込から最短2営業日、無担保・無保証で借入可能と説明される一方、シンジケートローンは複数金融機関による融資、社債は資本市場からの直接調達として案内される。国際業務、M&A、事業承継、スタートアップ支援も同じ法人ページから確認できるため、単発の借入だけでなく成長・海外展開・経営課題をまとめて相談する銀行として比較しやすい。

PayPay銀行

PayPay銀行は旧ジャパンネット銀行を前身とするネット銀行で、法人向けにはビジネスローンや当座貸越タイプの事業資金融資を提供している。審査はオンライン完結型で、来店不要・最短翌営業日回答という手続きの迅速さが最大の特徴。法人口座の売上入金実績や資金繰りデータをもとに審査するため、業歴が短いIT系スタートアップや個人事業主の法人成り直後でも検討しやすい。一方で大型の設備資金融資や有担保融資には対応しておらず、運転資金の短期調達に向いたサービスと理解しておく必要がある。PayPayとの連携サービスを活用したEC・小売事業者との親和性が高い。なお、融資利用の前提となる法人口座(ビジネスアカウント)の開設手続きは、申込フォームの入力→必要書類のWebアップロード→口座開設という3ステップで、公式サイトでは最短当日開設と案内されている。必要書類は取引担当者の本人確認資料(運転免許証またはマイナンバーカードのいずれか1点に加え、顔の撮影または転送不要郵便物の受け取り)、発行日より6ヶ月以内の法人印鑑証明書、法人名・現住所・領収日付が確認できる補助資料(納税証明書や公共料金領収書等)。必要書類をWebアップロードすれば最短当日で開設できるが、郵送提出や書類不備、休日を挟む場合は日数がかかるとされている。

ソニー銀行

ソニー銀行は、公式サイト上では外貨預金、住宅ローン、Sony Bank WALLET、優遇プログラム、積立商品、NISA、カードローン、資産運用相談など個人向けサービスを中心に案内している。法人向けビジネスローンや事業性融資の申込導線、金利、担保、返済期間は確認できないため、法人融資を探す目的では候補から外すのが現実的。指名検索でソニー銀行の法人融資可否を確認している場合は、同銀行ではなく、法人口座と事業性融資を扱うネット銀行、地域金融機関、日本政策金融公庫を次の比較先にする。

楽天銀行

楽天銀行は法人・個人事業主向けに「楽天銀行ビジネスローン」を案内している。100万円以上1億円以下、5年以内で、運転資金・設備資金に利用でき、証書貸付と貸付専用当座貸越に対応する。申込には普通預金口座と決算書または確定申告書3期分が必要で、税金等の滞納や他行借入の延滞がないことも条件。担保と経営者または実質的支配者の保証は原則必要で、保証料は不要。金利は固定・変動の双方があり、毎月元金均等返済または期日一括返済を選べる。

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行は三井住友信託銀行とNTTドコモ共同経営のネット銀行(2025年10月にドコモの連結子会社化、2026年8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」へ商号変更予定)で、法人向けにはビジネスローンやAIスコアリングを活用した融資審査サービスを提供している。財務データだけでなく、口座の入出金データ・クラウド会計ソフトとの連携情報をスコアリングに活用するAI審査が特徴で、創業間もないスタートアップや財務資料が薄い企業でも審査機会を得やすい。申込みから融資実行までオンライン完結が可能で、手続きの簡便さを重視する経営者には使いやすい環境が整っている。IT・EC・サービス業などのデジタル事業者との親和性が高く、会計ソフト連携による経営状況の可視化を積極的に進めている企業は審査で有利に働く場合がある。

GMOあおぞらネット銀行

GMOあおぞらネット銀行の法人融資は、融資枠型ビジネスローンのあんしんワイドを中心に見ると実務上の位置付けが分かりやすい。公式ページでは、オンライン完結、お借入まで最短2営業日、決算書・事業計画書・担保・保証人不要、入出金明細での審査を案内している。流れは申込、代表者への電話ヒアリング、審査結果のメール通知、契約後のインターネットバンキング借入。申込には同行の法人口座が必要で、枠内で繰り返し借入・返済できるため、短期運転資金や入金待ちのつなぎ資金に向く。一方、長期設備投資や担保付きの大型融資は、地域金融機関や日本政策金融公庫との併用で考えるのが現実的。

京都銀行

創業資金の借入や助成金の相談は、取引店、最寄り店、または京都経済センター内のきぎょうサポートオフィスで受け付けている。同オフィスは来店予約か創業相談シートの電子メール送付を案内している。創業計画書には、創業動機、商品・サービス、販売・仕入計画、体制、運転・設備資金、収支計画などを記載する。

横浜銀行

横浜銀行の信用保証協会保証付き融資は、取引店窓口またはビジネスローンプラザを通じて相談・申込みを行う。信用保証協会が事業内容や経営計画等に基づき保証審査を行い、保証承諾後に横浜銀行が保証条件を確認して融資する。ビジネスローンプラザ on webはWeb相談、Zoomオンライン面談、電話相談を受け付け、相談後に書類提出、審査結果連絡、取引店での契約へ進む。法人として取引を始める場合は、法人口座開設のWeb申込で普通預金口座とビジネスコネクト等を同時に申し込み、一次審査後に取引希望支店で必要書類原本と事業内容・口座開設目的の確認を受ける。

きらぼし銀行

きらぼし銀行は法人・個人事業主向けに資金調達、行政と連携した本業支援、貿易取引・海外進出支援、経営・事業支援、創業支援、業務効率化を提供する。融資商品に加え、事業承継、M&A、ビジネスマッチング、法人向けセミナー、でんさい、EB、電子契約、代金回収まで確認できるため、東京・神奈川の中小企業が資金調達と経営課題を同時に整理しやすい。

埼玉りそな銀行

埼玉りそな銀行は法人向けに創業・第二創業サポート、事業資金サポート、経営・営業サポート、資金管理・経理事務サポートを提供する。創業応援パック、創業応援ファンド、制度融資、法人向け融資、事業承継・IPOファンド、ESG目標設定特約付融資、私募債、ビジネスマッチング、事業承継、M&A、サステナビリティ関連ファイナンスを確認できるため、埼玉県内で資金調達と経営課題をまとめて相談しやすい。

多摩信用金庫

多摩信用金庫は、企業・事業者向けに事業資金、創業支援特別融資、たましん長期ローン、不動産担保ローンBiz、貿易金融サービス、その他ビジネスローンを案内している。融資だけでなく、創業、販路拡大、事業承継・M&A、経営改善・事業再生、補助金、海外展開などの経営相談メニューも設けている。創業融資は事業計画書を作成したうえで取引店舗へ相談する流れが明記されている。

水戸信用金庫

水戸信用金庫の法人・事業主向け融資は、地域企業支援ローン〈M-Assist〉、クイックローン・ビジネスNEW、農機具ローン〈みのりの季〉、創業支援ローン、自治金融制度・振興金融制度・中小企業パワーアップ制度、ビジネスカードローンを入口に選べる。M-Assistは原則無担保・保証人不要、ビジネスカードローンは事業用の運転資金・設備資金を極度額内で繰り返し利用できる。商品別の条件を確認し、最寄り窓口へ相談する。法人口座の開設時には、犯罪収益移転防止法に基づく取引時確認として、名称・本店所在地を確認する登記事項証明書・印鑑登録証明書、来店者の本人確認書類、事業内容を確認する登記事項証明書または定款の写し、実質的支配者(議決権25%超保有者等)の氏名・住所・生年月日の申告が必要となる。口座開設は来店のうえでの手続きとなり、審査期間の目安は公式サイトに記載がないため窓口で確認する。

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