貸借対照表(Balance Sheet、略称BS)は、決算日時点における企業の財政状態を「資産・負債・純資産」の3区分で示す財務諸表です。損益計算書(PL)が「期間中の成績表」なら、貸借対照表は「今日時点の財産目録」です。
貸借対照表の構造
左側(借方)に「資産の部」、右側(貸方)に「負債の部」と「純資産の部」が並びます。
必ず「資産合計 = 負債合計 + 純資産合計」が成立します(バランスシートの由来)。
資産の部(左側)
▸**流動資産**:1年以内に現金化できる資産(現金・預金・売掛金・棚卸資産等)
▸**固定資産**:1年超保有する資産(建物・機械・土地・投資有価証券等)
▸**繰延資産**:前払いした開業費・社債発行費等
負債の部(右上)
▸**流動負債**:1年以内に返済する負債(買掛金・短期借入金・未払費用等)
▸**固定負債**:1年超の負債(長期借入金・社債・退職給付引当金等)
純資産の部(右下)
資本金・資本準備金・利益剰余金等。会社が実質的に保有する財産。
銀行が貸借対照表で確認する主なポイント
▸純資産がプラスか(債務超過チェック)
▸自己資本比率(純資産÷総資産)が20%以上か
▸流動比率(流動資産÷流動負債)が100%以上か
▸役員貸付金・仮払金の有無(経営者私的流用の疑い)
▸棚卸資産の滞留(不良在庫の疑い)
読み取り時の注意点
BS単体ではなく損益計算書(PL)とあわせて分析することが重要です。BSの数字は「スナップショット」であり、期末の調整(役員報酬・決算賞与・設備売却等)で変動することもあります。月次の管理会計データも合わせて提供すると審査担当者への信頼が高まります。