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財務指標よみ:さいむしょうかんねんすう

債務償還年数とは|法人融資審査での意味・見方・注意点【2026年】

現在の利益水準で有利子負債を全額返済するのに何年かかるかを示す指標。何年で区切って見るかは金融機関ごとに異なる。

執筆: 法人融資ナビ編集部 / 公開: 2026-04-20 / 更新: 2026-10-01

債務償還年数とは、企業が現在の利益水準を維持した場合、有利子負債(借入金・社債など)を全額返済するのに何年かかるかを示す財務指標です。金融機関が返済能力を見るときに使う指標の一つです。

計算式

債務償還年数(年)= 有利子負債 ÷(経常利益 + 減価償却費)

「経常利益+減価償却費」はキャッシュフローの近似値として使われます。

計算例

▸借入金残高:8,000万円
▸経常利益:600万円
▸減価償却費:200万円

→ 8,000 ÷(600+200)= 10.0年

判断基準

何年で区切って見るかは、金融機関ごとに異なります。公表されている基準の例では、中小企業の事業再生等に関する研究会の「中小企業の事業再生等に関するガイドライン」(令和8年3月一部改定)が、事業再生計画の終了年度に有利子負債の対キャッシュフロー比率(債務償還年数に近い考え方の比率)を概ね10倍以下にする内容を求めています。これは経営を立て直す計画の到達点の基準で、新しい融資の審査の線ではありません。経常利益と減価償却費の合計がマイナスのときは、年数を計算できません。

改善方法

1.経常利益を改善する(売上増・コスト削減)
2.借入残高を返済で減らす
3.役員報酬を適正化して利益を増やす
4.減価償却費が大きい固定資産を整理する

業種による違い

設備の多い業種は借入が大きくなりやすく、年数も長くなりがちです。上のガイドラインも、業種特性や固有の事情などの合理的な理由があれば、10倍を超える計画を排除しないとしています。年数が長い場合は、業種の事情と返済の見通しを説明できるようにしておきます。

注意点

「今期の数字」だけでなく、過去3〜5年の推移を示すことが重要です。数年前は高かったが改善傾向にある場合は、その経緯を説明できると審査担当者に好印象を与えます。

出典:https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/abstract/adr/sme/sme-gl/sme-guideline_202603.pdf

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