売掛金担保融資(インボイスディスカウント)とは、企業が保有する売掛金を担保として銀行等から資金調達する手法です。売掛金を「売却」するファクタリングとは異なり、売掛金を担保として預けながらも所有権は企業側に残ります。
ファクタリングとの違い
比較項目売掛金担保融資ファクタリング
法的性質融資(返済義務あり)売掛債権の売却(買い戻しの取り決めがあると貸付けに当たるおそれ)
売掛先への通知契約・担保の設定方法で異なる2社間・3社間などの形と契約で異なる
コスト金利(金融機関・契約ごとに異なる)手数料(会社・契約ごとに異なる)
貸倒リスク借主が負担(売掛先から回収できなくても、借主が借りたお金を返す)契約で異なる。売主が買い戻す取り決めがあるものは、貸付けに当たるおそれがあると金融庁が案内している
ABL(Asset Based Lending)との関係
売掛金担保融資はABL(動産・債権担保融資)の一形態です。ABLでは売掛金以外にも在庫・機械設備を担保にした融資が可能です。
利用に向いている企業
▸BtoB取引が主体で売掛金が継続発生する企業
▸不動産担保がなく、通常の担保融資を受けにくい企業
▸季節変動が大きく、仕入代金の先払いが必要な業種(小売・卸売・製造等)
申込み先
取引のある金融機関に、売掛金を担保にした融資を扱っているかを確かめます。なお日本政策金融公庫の「マル経融資(小規模事業者経営改善資金)」は無担保・無保証人が特徴の別制度で、売掛金担保融資とは異なります。
出典:https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/ABL/06.pdf