信用格付け(クレジットレーティング)とは、金融機関が融資先企業の信用力を数値・アルファベット等で表した内部評価です。各銀行が独自の格付け基準を持ち、その結果が融資条件に直接影響します。
銀行内部格付けの仕組み
一般的な銀行内部格付けは10段階程度で設定されており、数字が小さいほど優良な格付けです。
格付け(目安)財務の状態融資への影響
1〜3(正常先上位)3期以上黒字・自己資本比率30%以上最優遇金利・プロパー融資可
4〜5(正常先)安定した収益・問題なし標準金利
6〜7(要注意先)延滞・赤字・過大な借入金利引き上げ・保証要求
8(要管理先)延滞3ヶ月以上新規融資困難
9〜10(破綻懸念先/実質破綻/破綻先)債務超過・返済停止新規融資停止・回収フェーズ
格付けを上げる方法
格付けは決算書の財務指標が最も大きく影響します。特に「経常利益の黒字継続」「自己資本比率の改善」「債務償還年数の短縮」「貸付金・仮払金の解消」が有効です。格付け改善には通常1〜3期の継続的な改善が必要です。
格付けの確認方法
自社の格付けを銀行に直接聞いても通常は教えてもらえません。ただし、「現在の融資条件を見直したい」と相談することで、間接的に格付けの水準を把握できることがあります。複数行から同条件を断られた場合は、格付けが「要注意先」以下になっている可能性を疑いましょう。
格付けと金融検査マニュアルの廃止
金融庁の金融検査マニュアルは2019年に廃止されましたが、銀行の内部格付け体系はほぼそのまま継続しています。ただし「事業性評価」の普及により、財務数字だけでなく事業の将来性・技術力なども評価に加味する銀行が増えています。