債務超過とは、貸借対照表(バランスシート)において負債の合計額が資産の合計額を上回り、純資産(自己資本)がマイナスになっている状態を指します。
判断の仕方
貸借対照表の「純資産の部」の合計欄を確認します。この数字がマイナスであれば債務超過です。
計算式:純資産 = 総資産 − 総負債
→ この値がマイナス = 債務超過
融資への影響
債務超過は、融資の審査で厳しく見られる状態です。どこまで対応できるかは、金融機関・商品ごとに異なります。商品の条件に書かれている例では、多摩信用金庫の当座貸越「ジャストライン」(2024年12月16日現在の商品概要)は、契約後に債務超過となった場合、次回の更新ができないとしています。
立て直しの計画づくりでは、解消までの年数が目安になります。中小企業の事業再生等に関するガイドライン(令和8年3月一部改定)は、事業再生計画の内容として、実質的な債務超過を計画成立後最初の事業年度の開始日から5年以内を目途に解消することを求めています(業種特性などの合理的な理由があれば、これを超える計画も排除しない)。
債務超過になる主な原因
▸複数年にわたる赤字の累積(繰越欠損金の積み上がり)
▸不良資産の一括計上(不良債権処理・棚卸資産の評価損)
▸役員への過大な貸付
▸リーマンショック・コロナ禍などの外部ショック
債務超過の解消策
1.増資:株主から追加出資を受けて資本を増やす
2.DES(デット・エクイティ・スワップ):借入金を株式に転換して負債を純資産に付け替える
3.利益の積み上げ:収益を上げて内部留保を増やす(最も時間がかかる)
4.不要資産の売却:資産を現金化して借入返済に充てる
注意点
中小企業では「実質的な債務超過(含み損を反映すると債務超過)」も問題になります。不動産の時価が帳簿価格を下回る場合や、回収不能な売掛金が大量にある場合は注意が必要です。
出典:https://jicpa.or.jp/cpainfo/introduction/keyword/post-17.html