債務超過とは、貸借対照表(バランスシート)において負債の合計額が資産の合計額を上回り、純資産(自己資本)がマイナスになっている状態を指します。
判断の仕方
貸借対照表の「純資産の部」の合計欄を確認します。この数字がマイナスであれば債務超過です。
計算式:純資産 = 総資産 − 総負債
→ この値がマイナス = 債務超過
融資への影響
債務超過は銀行融資において最大の障壁となります。民間銀行では審査通過がほぼ不可能になります。日本政策金融公庫・信用保証協会のセーフティネット融資でも、状況の深刻さによっては対応が難しい場合があります。
債務超過になる主な原因
▸複数年にわたる赤字の累積(繰越欠損金の積み上がり)
▸不良資産の一括計上(不良債権処理・棚卸資産の評価損)
▸役員への過大な貸付
▸リーマンショック・コロナ禍などの外部ショック
債務超過の解消策
1.**増資**:株主から追加出資を受けて資本を増やす
2.**DES(デット・エクイティ・スワップ)**:借入金を株式に転換して負債を純資産に付け替える
3.**利益の積み上げ**:収益を上げて内部留保を増やす(最も時間がかかる)
4.**不要資産の売却**:資産を現金化して借入返済に充てる
注意点
中小企業では「実質的な債務超過(含み損を反映すると債務超過)」も問題になります。不動産の時価が帳簿価格を下回る場合や、回収不能な売掛金が大量にある場合は注意が必要です。