自己資本比率とは、企業の総資産のうち純資産(自己資本)が占める割合を示す財務指標です。企業が「借金に頼らず自前でどれだけの資産を賄えているか」を示します。
計算式
自己資本比率(%)= 純資産 ÷ 総資産 × 100
判断基準
自己資本比率評価
40%以上非常に優良(ほぼすべての融資で問題なし)
20〜40%良好(メガバンク・地方銀行も対応可)
10〜20%標準的(信用保証協会保証を活用)
10%未満要注意(審査が厳しくなる)
マイナス債務超過(民間融資はほぼ不可)
業種による違い
業種によって「標準的な自己資本比率」は大きく異なります。
▸製造業:20〜30%が一般的
▸卸売業・建設業:10〜15%でも許容される
▸IT・サービス業:固定資産が少ないため30〜50%が多い
▸不動産業:借入を活用するモデルのため5〜10%でも問題ない場合がある
銀行はこの業種平均との比較も行います。業種平均を下回る場合は説明が求められます。
自己資本比率の改善方法
1.利益を内部留保として積み上げる(最も持続的な方法)
2.役員報酬・配当を抑制して純資産を増やす
3.増資(新株発行・出資)
4.借入返済で負債を減らす(総資産も減るが比率は改善)
5.不要資産の売却(総資産圧縮)
銀行が見るポイント
単年のスナップショットではなく、3〜5年の推移トレンドが重要です。比率が上昇トレンドにある企業は「財務改善中」として評価されます。逆に下降トレンドは「財務悪化」のシグナルとして注意されます。