運転資金(うんてんしきん)とは、企業が日々の事業活動を継続するために必要な資金のことです。設備投資などの長期的な資産取得とは異なり、日常的な経営費用(仕入れ・人件費・家賃・光熱費など)をカバーするための短〜中期の資金です。
運転資金の必要額の計算
運転資金の必要額は「資金ギャップ」として計算されます。
必要運転資金 = 売掛金回転日数 + 在庫回転日数 − 買掛金回転日数
各指標の計算:
▸売掛金回転日数 = 売掛金残高 ÷ 日次売上(≒ 年間売上 ÷ 365)
▸在庫回転日数 = 在庫残高 ÷ 日次売上原価
▸買掛金回転日数 = 買掛金残高 ÷ 日次仕入高
計算例
▸売掛金回転60日・在庫回転30日・買掛金回転45日の場合
▸必要運転資金 = 60 + 30 − 45 = 45日分の売上
▸月商3,000万円の企業なら 3,000 × 45/30 = 4,500万円が必要運転資金
運転資金融資の特徴
返済期間は1〜3年の短〜中期が一般的。金融機関は「返済財源(いつ・どこから返すか)」を重視します。「回収できた売上から返す」という明確な説明が必要です。
経常的運転資金と一時的運転資金
▸**経常的運転資金**:事業規模に比例して常に必要な資金(ほぼ恒久的に借入が続く)
▸**一時的運転資金**:季節変動・大口受注・緊急対応のための一時的な資金不足
銀行は両者を区別して審査します。経常的運転資金は長期融資として処理することもあります。