担保(たんぽ)とは、融資の返済が滞った際に貸し手(金融機関)が回収・処分できる権利を設定した資産のことです。担保の提供によって金融機関のリスクが低下し、融資可能額の増加・金利の引き下げにつながります。
担保の種類
1.**不動産担保**
土地・建物に抵当権を設定。融資の世界で最も一般的な担保。評価方法は積算評価(路線価ベース)と収益還元評価(賃料ベース)がある。
2.**動産担保(ABL)**
在庫・機械設備・車両などの動産。評価額は市場価格の50〜70%が目安。
3.**売掛債権担保**
取引先への売掛金。ファクタリングに近いが、融資の担保として使う形。
4.**有価証券担保**
上場株式・投資信託・国債など。時価の70〜80%程度が担保評価額の目安。
5.**預金担保**
定期預金を担保に設定。同額程度まで即日融資が可能。
担保評価のポイント
金融機関は担保評価に際して「処分可能性(換金できるか)」と「権利の清潔さ(他の抵当権・借地権がないか)」を重視します。担保価値が高くても権利関係が複雑な不動産は評価が下がります。
担保なし融資の選択肢
日本政策金融公庫の新創業融資制度は担保・保証人不要。信用保証協会の保証付き融資は個人担保の代替として機能します。財務が健全な法人は「経営者保証ガイドライン」に基づき担保・保証人なしを要求できます。
担保設定のコスト
不動産担保の場合、抵当権設定登記に司法書士報酬と登録免許税(融資額の0.4%)が必要です。